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手紙〜愼寿郎side〜 ページ46

杏寿郎の葬式も終わり、竈門君に目を覚まさせられた


家の中はいつも大きな声を出すあの子の声が聞こえず、静かだ


「父上、失礼します
兄上の部屋から手紙が3つ見つかりました
宛先は、父上、Aさん、僕でした」

「!!」


正直、驚いた
杏寿郎にとって俺はもう父ではないと思われているだろう
そう思っていた


「そこに置いておいてくれ」

「わかりました」



俺の事を気を使ってくれたのか
千寿郎は直ぐに部屋から出て行った



なんと書いてあるのだろうか
怖かった、読むのが



だが、俺は封を開いた
そこにはこう書かれていた



「父上、この手紙を読まれているということは、俺は死んでしまったのでしょう。
親不孝な息子で申し訳ありません。
しかし、俺は母上の教えに則り、弱き人を守って死ぬことが出来ました。
父上に教えていただいたこと、育てていただいたこと、思い返す度にとても懐かしいです。
酒を飲むのも程々に、体を大切にしてください。
こんな息子の最後の願いを聞いて下さい。
Aのことについてです。
Aはきっとこれからも鬼を斬るために生き続けるでしょう。
どうか、彼女の居場所を煉獄家に残してあげてください。
彼女は煉獄家が無くなれば、居場所が無くなるでしょう。
どうか、どうかお願いします。
俺は、父上と母上の子でいられたことを光栄に思います。
育てて下さり、ありがとうございました。」




「お前は………
最後までこんな俺の事を、父と
そう呼んでくれるのか………

済まない、杏寿郎………
お前はAと夫婦になりたかっただろう
お前の未来、奪ったのは俺だ……………」




俺は涙を止めることは出来なかった



泣いたのはいつぶりだっただろうか




瑠火が死んだ時が最後だろうか……………





杏寿郎、安らかに眠れ
俺がお前の分までしっかりと生きていくと、
そうここに誓おう





俺は瑠火と杏寿郎の入った
仏壇の前で手を合わせそう誓った

残された手紙→←手紙〜千寿郎side〜



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Miyuki(プロフ) - ユリさん» 私もです…… (2020年10月18日 17時) (レス) id: 07ac9a1952 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 映画観たあと、胸がいっぱいになってあんまり食事が出来なかったです (2020年10月18日 13時) (レス) id: ba2a71100d (このIDを非表示/違反報告)
Miyuki(プロフ) - ツナミカワさん» ですよね! (2020年10月17日 17時) (レス) id: 07ac9a1952 (このIDを非表示/違反報告)
Miyuki(プロフ) - ユリさん» ですよね!煉獄さんが…………(;A;)生きていて欲しかったです……… (2020年10月17日 17時) (レス) id: 07ac9a1952 (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - わかります (2020年10月17日 17時) (レス) id: f27e09d3f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Miyuki | 作成日時:2020年9月15日 20時

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