いつか君に ー己を失った君ー

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Aside



閉じた目を開けると、父さんと母さん、弟がいた


｢A、あなたが生まれてきたのは鬼を殺すためじゃないのよ？｣

『でも……………！』

｢姉ちゃん！｣

｢Aは女の子なんだ
いつかは恋をしていたこともあっただろ？｣


3人が私に優しく微笑む


『……ないよ
私にそんな刻はなかった…………』

｢｢A、大丈夫だよ？
自分に素直になって、幸せになりなさい
それが私たちの最後の願いだ｣｣

2人が私を抱きしめながら言う

｢俺の分まで幸せになってよ！｣

弟までそういうのだ


『ありがとう………
全部…思い出したよ
笑えたことも、あの人を好きになったことも
私、いつ死ぬかわかんないけど最後まで精一杯頑張ってくるね？』


そう言い3人を抱きしめる
その瞬間眩しい光がさして


もう一度、目を開けると禰豆子ちゃんが私を守ってくれていた



『禰豆子ちゃん！』

私が呼ぶと禰豆子ちゃんはこちらを向き笑ってくれた

『ありがとう、あとは私の仕事だよ』


赤紅色の刀を握る
私の煉獄さんとの唯一の繋がり




ゴホッゴホッ

急に胸が苦しくなり咳き込む
当てた手を見てみると血が付いていた



少し、苦しくなる
けど、そんなこと言っていられない
私はもう一度刀を強く握った

⚠︎注意⚠︎→←私の幸せ

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