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私の幸せ ページ19

Aside


「切符を……
拝見致します」

車掌の声に少々驚きながらも切符を切ってもらう


「姉ちゃん!姉ちゃんってば!」



後ろを振り向くと弟が私を呼んでいた
前を見ると父さんと母さんがいた


『父さん!母さん!』

弟と一緒に2人に抱きつく
今まで感じられなかった幸せ
温かい温もりと優しい匂い
2人をぎゅっと強く抱き締める


「あら、Aどうしたの?
今日は甘えんぼさんかしら?」

『私はいつだって甘えんぼだもん!』

「そうだったなぁ
Aはいつも甘えているもんなぁ」

『だって、父さんも母さんも大好きなんだもの!』


あぁ、私はいつから笑えなくなったんだっけ?
私はこんなにも笑えるじゃない


父さんと母さんがいる
違う、ずーっと一緒にいたんだ


「どうしたのA
ぼーっとしちゃって」

「姉ちゃんまた眠いとか言うんだろ!」

『違うよ!
何か、大切なことを忘れてる気がしたの!
多分思い違い!』


そう、きっと思い違いに決まってる


「A、悪いんだが水を汲んで来てくれないか?」


『わかった!ほら、いくよ!』


弟を連れて川岸まで来る
川の水は綺麗で私を映す


これは、私?


池の中には変な服を着て白いきれいな布を纏い
刀を向けている私がいた


『きゃぁ!』

「姉ちゃん!?
大丈夫?なにかいたの?」

『ごめん、大丈夫だよ…』

「ならいいけど……」


あぁ、思い出してしまった
この白い綺麗な布は羽織だ



師範がくれた私だけの羽織
羽織の中には桜が舞っていて
私の刀は師範の刀の色に近い紅赤色


私は両親を亡くし、茶屋の夫妻をもなくした
それと同時に感情もなくしたんだった


けど、やっと思い出した
笑い方も、幸せも


そうだ、これはきっと血鬼術



これがこのまま続けばよかったのに
私はこんなことを願うことも許されない



『ごめん、私行かなきゃ行けないところがあるの
父さんと母さんによろしくね?』


「姉ちゃん?
何言ってんだよ!早く帰ろう!!」


『私も……ここにいたかった
けど、行かなきゃ……………
次に私がそっちに行った時3人で迎えてね?
大切な人を必ず守ってそっちに行くから
その時は、私の事沢山褒めて?
そう伝えておいて?
じゃあ、行ってきます!』

「まてよ姉ちゃん!」

弟の声が聞こえるけど
力いっぱい走って川の中に自分の身を投げた

苦しい………


どうして?どうしてなの?
父さん、母さん……………



四人でこうして暮らしていたかった………

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Miyuki(プロフ) - ユリさん» 私もです…… (2020年10月18日 17時) (レス) id: 07ac9a1952 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 映画観たあと、胸がいっぱいになってあんまり食事が出来なかったです (2020年10月18日 13時) (レス) id: ba2a71100d (このIDを非表示/違反報告)
Miyuki(プロフ) - ツナミカワさん» ですよね! (2020年10月17日 17時) (レス) id: 07ac9a1952 (このIDを非表示/違反報告)
Miyuki(プロフ) - ユリさん» ですよね!煉獄さんが…………(;A;)生きていて欲しかったです……… (2020年10月17日 17時) (レス) id: 07ac9a1952 (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - わかります (2020年10月17日 17時) (レス) id: f27e09d3f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Miyuki | 作成日時:2020年9月15日 20時

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