涙 ページ14
煉獄side
初任務から屋敷に戻ったAは何処か元気がない
無表情ぎみなのはいつもと変わらない
だが、どこかいつもと違う雰囲気を纏っているのだ
｢A片付けが終わったら俺の部屋に来るように｣
不思議そうな顔をしながら
『はい、わかりました』
そう答えて千寿郎の手伝いに行った
それからしばらくして
『師範、Aです』
｢入ってくれ｣
そう言うとAが部屋に入ってきた
『師範、どのようなご要件でしょうか』
｢A、何か悩んでいることはないか？｣
肩を跳ねさせるA
なにか思うことはあるのだろう
｢何、無理に言わなくていいんだ
もし俺が力になれるならと、そう思っただけだからな！｣
そう言いAの方を見るとAは泣いていた
このこの涙を見るのは何年ぶりだろうか
あの日、茶屋の2人を鬼に殺されて以来
Aは、苦しみも悲しみも全て耐えてきた
この小さなからだで
『師範………』
｢どうした？｣
『私は……私は、こんなに幸せに生きてもいいのでしょうか
両親やおじさんおばさんに繋いでもらった命
この命は鬼を殺す為ならばと
今までそう思ってきたのです
ですが、ここの暮らしがあまりに幸せすぎて
私は生きたいと、そう思ってしまうのです』
あぁ、ようやくこの子にも
生きたいという、その理由が、その場所が見つかった
今まで、鬼を斬るために生きた子が
ここで生きたいと言ったのだ
｢何がおかしいことがある！
行きたいと願うのは悪くない！
俺はAがそう思ってくれて嬉しいぞ！！｣
そう言うとAはボロボロと涙を零し泣いてしまった
俺はそのより小さくなった体を撫でながら包み込むしか出来なかった
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Miyuki(プロフ) - ユリさん» 私もです…… (2020年10月18日 17時) (
レス) id: 07ac9a1952 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 映画観たあと、胸がいっぱいになってあんまり食事が出来なかったです (2020年10月18日 13時) (レス) id: ba2a71100d (このIDを非表示/違反報告)
Miyuki(プロフ) - ツナミカワさん» ですよね！ (2020年10月17日 17時) (レス) id: 07ac9a1952 (このIDを非表示/違反報告)
Miyuki(プロフ) - ユリさん» ですよね！煉獄さんが…………(；A；)生きていて欲しかったです……… (2020年10月17日 17時) (レス) id: 07ac9a1952 (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - わかります (2020年10月17日 17時) (レス) id: f27e09d3f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Miyuki | 作成日時：2020年9月15日 20時
