四夜 ページ3
本部に帰還
響以外の皆は司令室にいた
弦十郎「見た目以上に響くんのダメージは深刻。」
弦十郎「だが、翼の撤退判断が早くて最悪の事態は免れたようだ。」
翼「いえ。弱きを守るのは防人の努め。きっと奏だってそうしたはずです。」
そう褒められたことに嬉しそうに頬を染め応える
それを弦十郎は驚くが
弦十郎「っ……」
友里「司令! マリアさんから提案のあったデータの検証、完了しました。」
調「データ検証?」
切歌「なんデスか?それは。」
マリア「腕輪の起動時に検知される不協和音に思う所があってね」
藤尭「あの音に、経年や電波距離による言語の変遷パターンを当てはめて予測変換したものになります。」
緒川「言語の変遷パターンを?」
最初は不協和音の音次に変換した音を流す
徐々にふたつの曲が一つの曲へと変わっていく
調「この曲、どこかで聞いた……」
切歌「いつかにマリアが歌ってたデスよ!」
切歌は両耳に手を当て聞く
クリス「知ってるのか?」
マリア「歌の名はAPPLE。」
マリア「大規模な発電所事故で遠く住むところを負われた父祖が唯一持ち出せた童歌。」
友里「変質変容こそしていますが、大元となるのはマリアさんの歌と同じであると推察されます」
翼「アヌンナキが口ずさむ歌と、マリアの父祖の土地の歌……」
弦十郎「フロンティア事変にて見られた共鳴現象。」
弦十郎「それを奇跡と片付けるのは容易いが、マリアくんの歌が引き金となっている事実を鑑みるに……」
弦十郎「何かしらの秘密が隠されているのかもしれないな。」
5人は弦十郎の方にに向き直り
弦十郎「敵の全貌は未だ謎に包まれたまま。それでも根城は判明した。俺たちは俺たちの出来ることを進めよう。」
弦十郎「おそらくは未来くんとエルフナインくんもそこに囚われているに違いない!」
5人(切歌)「了解!(デス!)」
その時、外部から通信が入った
友里「司令! 外部より専用回線にアクセスです。」
弦十郎「専用回線だと? モニターに回せるか?」
藤尭がモニターを回し、映像が流れる
そこには、かつて魔法少女事変時に敵側であった、オートスコアラーのガリィとレイアがドアップで映っていた
それに、藤尭が驚き叫んだ
するとその2人の間を割ってエルフナインが現れる
エルフナイン『ごめんなさい、ボクです』
弦十郎「エルフナインくん!」
エルフナイン『通信を行った以上、捕捉される恐れがある為、要点だけ手短に。』
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れもん(プロフ) - こういった作品はあまり見た事がなく、新鮮だったため作品削除と聞いてとても寂しい気持ちでいっぱいです。リアルの事情もあるかと思いますが、また更新や作品制作をしてくださるのを楽しみにしています! (2021年9月11日 8時) (レス) id: 913c68c9fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こーりん★ | 作者ホームページ:http://ガリィドール☆のホムペ
作成日時:2020年3月23日 17時