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全員、瞳孔が開ききっており、ぴくりとも動かない。
すでに絶命していることは明らかだった。
澁澤が告げる。
澁澤「君の友人はみな自 殺したよ。退屈な人間は死んでも退屈だ。」
「てめええ!」中也が声を荒らげた
怒りで目の前が見えなくなる。
中也の顔に赤い異能痕が走った。
強く握りしめた拳が震え、手袋が弾け飛ぶ。
あらわになった腕にまで、異能痕は広がっていた。
暴れる心が求めるままに、中也は異能を解放する。
風が起こり、中也の髪が揺らめいた
「止めるなよ」中也は短く治に告げて、澁澤と向かい合う。
「やれやれ……」ため息まじりに、治が後ろにさがった。
治「"陰鬱なる汚濁"………か」
中也の異能が暴走を始める。
絶叫。咆哮。轟音。
ありとあらゆる音をあげ、ビルがまるごと破壊される。
衝撃波が大気を揺るがし、破片が砲弾のように飛び散った。
・
「──……」
惨憺たる様相を見せる現場を、遠くから眺める男が居た。
肩まで伸びた黒髪と紫水晶のような瞳を月光が照らす。外套が、風に大きくはためいた。
ふっ、と無邪気な笑をこぼし、底の知られない表情を浮かべて、男───フョードルは、誰にともなく独り言ちる。
フョードル「……楽しすぎるね」
銃弾が降る。砲声が響く。
哄笑と悲鳴が飛び交い、怨嗟の声が街を蝕む。
五千億という大金をきっかけに始まった抗争は、ヨコハマ全土を戦場へと変えた。
ある者達は双黒として戦いに身をやつし、ある者達は戦いで肉親を喪って路頭に迷い、ある者は、のちに、迷子達を引き取ることとした、血なまぐさい戦い。
それから六年後。
──龍は、眠りから目覚めようとしていた──
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こーりん★(プロフ) - 真昼ノ夜さん» ありがとうございます(,,・ω・,,)頑張ります! (2018年8月23日 12時) (レス) id: 6b716a5d54 (このIDを非表示/違反報告)
真昼ノ夜 - 続きが気になります!これからも応援します! (2018年8月23日 12時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - とわさん» コメントありがとうございます!(*'ω') 文ストの映画とても面白かったですよね(´ω`) 更新がんばります! (2018年4月11日 5時) (レス) id: 6b716a5d54 (このIDを非表示/違反報告)
とわ - 文ストの映画面白かったですよね!楽しみにしてます! (2018年4月10日 22時) (レス) id: c39588bb3c (このIDを非表示/違反報告)
こーりん★(プロフ) - シロさん» コメントありがとうございます。今のところこの作品は、まだ設定だけで投稿はもう少し先になると思います。シロさんの言うとおりもう暫くは控えようと思います (2018年3月10日 7時) (レス) id: 6b716a5d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こーりん★ | 作者ホームページ:http://ガリィドール☆のホムペ
作成日時:2018年2月24日 23時