ポートマフィアの少女は夜桜姫番外篇「から紅の恋歌」 (ページ49)

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★恋歌・弍拾ページ49

治「……」

治は自動販売機の横にあるソファに座り壁によりかかっていた

治とAが一緒に京都を回ってる時のことだった

A「ねェ…治は“マフィア(幹部)に戻ってこないの？”」

治「え？」
いう
Aはもらったシルバーネックレスを見ながら云う

A「“双黒復活”」

A「治がマフィアに戻ってきて貰いたいの」

治「それは、森さんの命令？」

Aは首を左右にふる

治「Aは私に戻ってきて貰いたいのかい？」

コクリと頷く

A「また、中也と治と３人で任務とかやったりしたい」

治「……それは………悪いけどできない」

Aは「そう」とどこか悲しさ伝わる声で呟く

A「まぁ何となく分かってたけど」

・

治「……」

天井を見上げてると

？「何してるんですか？」

と声がかけられ目を横にやると国木田と中島の驚いた姿があった

国木田「……お前、なに泣いてる(・・・・)んだ」

治「……？」

自分の頬を触ってみれば確かに涙を流していた

治「あれ、なんでだろ…」

敦「大丈夫ですか？」

治「……あぁ何でもない」

そう云って涙を拭う
しかし涙は止まらない

？「何、手前泣いてだァ？」

国木田・敦「！！」

国木田「お、おおお前は」

治「おや、中也じゃないか。何してるの？」

中也「何が“何してる？”だよ。手前こそ何泣いてんだよ？」

治「さァ……なんでだろ？あ！答えてみ給えよ中也！」

中也「手前が判らねぇのに俺が答えられる訳ねェだろ！！」

中也「でもまァ……Aか？」

治「・・・」

中也「？」

敦は「太宰さん？」と手を目の前で上下にふる

国木田「おい、太宰どうした？」

ふたりの呼びかけに答えない治

中也「おーい太宰ィ？死んだか」

国木田「こんな死に方があるか！？」