ポートマフィアの少女は夜桜姫 番外篇 「から紅の恋歌」

☆恋歌・拾玖 ページ44

大岡「？何言っとるんですか…Aは右利きですよ。」

阿知波「え？」

平次「入れ替わりや」

その言葉に皆は平次へと視線を向ける

平次「アンタらは昨年と同じ方法で今回の皐月会に出たんや」

和葉「それってカヲルさんとAさんが入れ替わってたってこと！？」

平次「テレビ局での2人の対局、Aさんは右、カヲルさんは左利きだった
そうだろ？」

カヲル「……あぁそうだ。俺は左、Aは右だ。
俺らは鏡、瓜二つの兄妹。違うのは利き手だけ」

カヲルは両手を上げこれ以上はお手上げ状態だと示した

平次「準決勝までは、カヲルさん。準決勝からはAさんが出てたんや」

大岡「けど、なんでそないなこと」

平次「…海江田や」

コナン「Aさんは海江田さんを探してたんだよ」

中也「は？おい、じゃあ俺らが一緒にいたのは？」

ナオミ「確かに、私達とずっと一緒にいたAさんは誰になるんでるか？」

コナン「え？」

平次「ずっと一緒に…やと？」

カヲル「……そんで、お前ら２人は俺らをどうしたいんだよ♣」

Aは気ダルげな声で「…１年前の事教える…」と云う

カヲル「……やっぱそーなるか♠」


─────────１年前

カヲルとAは、偶然にも京都で会った

たまたま、会ったカヲルとA

偶然にも２人は皐月会の大会を見に来ていた。

そこで、紅葉達の決勝戦で見てしまった、モニターに映し出されたカルタに、それに付着した黒いシミ


そこで気づいたのは、師匠である名頃の失踪事件

あの日、皐月会の代表、皐月と勝負しに行った日から帰ってこない名頃

大会が終われば、２人は早速その事で調べ始めた。限られた時間は短く、その間にカヲルとAは入れ替わりをした。

阿知波の所にカヲル、矢島の所にA

それから、矢島との話で、矢島が名頃のことを探ろうとしていたことが解った


平次「……なるほどなぁ」

カヲル「探ろうとしていたのは知ってたけどココ最近になってからなのは知らなかったよ♠」

A「……でも、その矢島兄様も死んだ…」

カヲル「そして、残るは」

A「……関根兄様だけ…」

カヲル「関根の兄貴が、矢島の兄貴を見張ってたのも知ってる♣」

A「……だからボク達は…」

カヲル「その両者と海江田を見張ることにした♣」

互いに言葉を繋げ合わせ話すAとカヲル

カヲル「これでスッキリした？」

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