ポートマフィアの少女は夜桜姫番外篇「から紅の恋歌」 (ページ43)

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☆恋歌・拾玖ページ43

そう言われ頷く阿知波

平次「ちょいまち…まだ、一つ(・・)残ってるで」

大岡「まだ、何かあるんですか？」

コナン「阿知波さんを連れてくのならそれを聞いたあとでもいいかな？」

綾小路「構いまへんけど…」

平次「とういうことや……最後の答え合わせに付き合ってもらうで

夜月カヲルさん、Aさん！！」

２人「！！？」

その場にいた皆が驚く

コナン「ねぇAさん、カヲルさん。本当は今回の事件、犯人も全て知っていたんじゃない？」

カヲル「なんだよ急に、なにを根拠に言ってんだよ♠」

平次「Aさん、何でさっき皐月堂の中で俺らが“皐月会のカルタ”が必要だとわかったんや」

平次「アンタ、俺が、阿知波さんに聞いた方がいいって言った時、「このカルタでしょ」って皐月会のカルタを持ってきたやろ」

コナン「もしかしたら、他のカルタを持ってきてるとか思わなかったの、必要ないとも」

A「……」

平次「つまり、今回の一連の事件アンタらは全て知っていたんや」

カヲル「証拠は？」

コナン「ねぇ二人ってさ、４、５年前に何でいきなり消息をたったの？」

カヲル「！……それは関係ないだろ」

平次「せやな…確かにそれは、関係ない」

A「……じゃあ何……」

平次「関係あんのは“１年前”や！！」

大岡「１年前？」

平次「５年前、名頃さんが死んでいたのを１年前に知ったんだろ」

平次「紅葉が優勝した日に……。気づいてしまったんだ偶然にも…カルタに付着していた黒いシミ、名頃さんの血にどっちかがな」

コナン「１年前、ふたりはこの皐月会の観客として来てたんだよね？ちょっと二人について聞き込みしたんだ。そしたら、ちょうど１年前に二人を見たって人がいたんだ」

その言葉にその場にいた皆が目を見開く

平次「そうやろ？阿知波さん。知らなかった、とは言わせへんで…

アンタら昨年会ってんだからなぁ」

大岡「けど、なんで…」

コナン「偶然だよ。たまたま、京都に二人は来てたんだよね」

コナン「そして、皐月会のカルタ大会を見て知ってしまった。自分たちの師匠、名頃さんが殺されていたことに…」

平次「そんで、皐月会のカルタを管理しとる阿知波さんに会いに行った」

そこで阿知波は口を開く

阿知波「まて、会ったのはA君だけや。カヲル君には会ってない」

綾小路「なんでそう言いきれんどす？」

阿知波「利き手だ」

阿知波「A君は“左利き”だからな」