ポートマフィアの少女は夜桜姫番外篇「から紅の恋歌」 (ページ39)

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恋歌・拾捌ページ39

平次「ホテルで見た記事の写真やろ？」

コナン「ああ…阿知波さんの紹介記事に、皐月さんの試合前日にはいつも車をピカピカに磨くって書いてあったのに…

あの写真では汚れてた！！」

コナン「大切な試合の前日に洗車しなかったのは…

名頃さんが来ないことをわかっていたからだ！！」

それから二人は話しながら道を進むにつれて皐月堂へと近づいていく

皐月堂では未だに試合は行われていた

するとドオンと大きな音が鳴り響く

３人「！？」

A「…なに……！？」

皆は外を見て気づく

大岡「何や！？火事……！？」

平次「来んな！！中に入っとれ！！」

A/大岡「服部/平次君！？」

大岡「何でここにいるんです！？」

A「……」

大岡「平次君、何が起こってるんです？」

状況を聞くため中から出てくる大岡に平次は注意する

あとから阿知波も姿を見せる

大岡「これは、一体どういうことなんです？」

もう一度質問する大岡

平次「それは、阿知波さんに聞いた方が早いんとちゃうか？」

大岡「どういうことです？」

A「……このカルタでしょ……」

Aは皐月会のカルタの入った箱を持ってくる

コナン「ねぇ阿知波さん…」

コナン「このカルタ札調べられたらまずいんじゃないの？」

阿知波「！！」

大岡「平次君、さっきから何言うてんですか？」

平次「今回の事件の答え合わせを、このおっさんとしよう思うてな…」

大岡「えっ！？」

平次「事件の発端は…ちょうど１年前…
この場所で紅葉が優勝した時なんや…」

平次「そん時、紅葉の取った札の重ねが…師匠の名頃さんが取ったある試合の札の重なり方とよう似とった…」

大岡「確かにウチは名頃先生に教わった攻めガルタで得意札も一緒や…」

大岡「せやけど…よほどの偶然がない限り、そんなこと…」

A「………けど…それが、起きた……」

近くに寄ってきたコナンにカルタを渡す
そしてそれをコナンがみんなに見せるように側面を見せる

コナン「この皐月会のカルタの側面についた黒ずみ…」

コナン「殺害された矢島さんは、このシミが５年前、突然現れたことに気づいたんだ…」

「その黒ずみは、一体何なんです？」と大岡が聞くと隣いる平次が答えた

平次「名頃さんの返り血がついた手でカルタをつかんだ人物と指紋や…」

大岡「名頃先生の返り血で…」

平次「５年前に失踪したと思われてた名頃さんは、その時、殺されとったんや…」

大岡「えっ！？」