ポートマフィアの少女は夜桜姫 番外篇 「から紅の恋歌」

恋歌・拾伍 ページ35

当日。

安崎「Aさんも来ればよかったのにね」

羅臼「そうだな」

中也「しかしアイツどこに行ったんだ？」

治「知らなぁい」

カヲル「お前ら知らないの？」

全員にそう聞くとカヲルの方に"何か知ってるの？"とでも言いたそうな顔で見てきた

カヲル【云ってないのかよ】

カヲルは溜息混じりに「見ればわかる」といって競技カルタが見れる大型テレビが見える特等席に座る

それぞれ座布団の上に座り目の前には大型テレビが何台か並べてある
大型テレビで競技カルタが生中継で見れる

見てから3、4分後でカヲルが「あ、いた」と声を出す

江戸川「なにが？」

カヲルは指をさす先に視線を向けれると同時にひとりの少女の声が被さって聞こえてきた

？「“A”お姉さんだ！！」

元気のいい可愛いらしい声と共にみんなは目を丸くする

中也「A……」

視線の先には紅葉の次に抜けたAの姿

普段のストレートの髪を白色のリボンでポニーテールにし胸元の近くに黒色のスミレが刺繍された白の着物に灰色の襷と黒色の袴を着ていた

カヲル「まだ本気は出してないか」

と真剣そうに見る隣では口をあんぐりと開けて驚く皆

中也「な、なんでAが……」

カヲル「あ、やっぱり知らなかったんだ。本人の事だから云うのがめんどかったか、恥ずかしかったの二択だけど」

カヲル「まぁこーいうことです」

中島「ち、ちなみにカヲルさんは……？」

カヲル「俺は今年は出なかっただけだ」

芥川「………」

治「Aってホント隠し事多いね」

中也「そうだな」

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