ポートマフィアの少女は夜桜姫 番外篇 「から紅の恋歌」

★恋歌・拾壱 ページ23

コナン「これを見て…今まで犯行に使われた札だよ…」

コナン「左上から日売テレビ、矢島さん、関根さん…」

コナン「そしてさっき判明した紅葉さん…」

コナン「あとは、Aさんにカルタ札が来てるかどうか調べるだけ」

日売テレビ
──奥山に 紅葉ふみ分け なく鹿の
聲きく時ぞ 秋は悲しき──

矢島さん
──山がはに 風のかけたる しらがみは
流れもあへぬ 紅葉なりけり──

関根さん
──このたびは ぬさもとりあへず 手向山
紅葉の錦 神のまにまに──

紅葉さん
──嵐吹く み室の山の 紅葉葉は
竜田の川の 錦なりけり──

コナン「これらの札は共通して、紅葉が詠み込まれている」

遠山「やはり、全てが名頃の得意札っちゅうワケか…」

服部「うむ…」

服部「真犯人は、名頃鹿雄とみて間違いなさそうやな！！」


今、阿知波、コナン、平次の３人は大阪府警の入り口の前で話していた

阿知波「まさかとは思うとったが…ほんまに名頃の仕業やったとは…」

平次「心配なんは、１回も逃したことのない紅葉の情景を詠った札が…全部で６枚もあるっちゅうことやな」

阿知波「どういうこっちゃ？」

コナン「まだ１枚残ってるってことだよ…」

阿知波「えっ！？」

驚く阿知波に平次が冷静に応える

平次「としも名頃が自分の仕業やとアピールする為にカルタ札を使ってるんやとしたら…
中途半端に１枚だけ残すようなことはせえ変やろ？」

阿知波「まさか、A君と大岡君の他にも！？」

阿知波の顔が青ざめる

平次「問題は、残る１枚の該当するターゲットや…」

平次「さっきカヲルさんは可能性が低いことになった(・・・・・・・・・・・・)ことにしてたが、ホンマは逆なんや」

平次「カヲルさんにも届いてる可能性はあるんや」

阿知波「さすがや…」

阿知波「君達なら警察より早く名頃を止めることができそうや…」

コナン「うん…でもその為には、もっと情報が必要なんだ…」

コナン「ねえ…５年前、名頃さんとの間で何があったの？」

阿知波「そ、それは…」

明らかに何かを隠している阿知波に平次がさらに聞く

平次「あったんやろ？何か…」

平次「何もなかったとは言わせへんぞ！！」

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