ポートマフィアの少女は夜桜姫番外篇「から紅の恋歌」 (ページ22)

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★恋歌・拾壱ページ22

阿知波「……ダメや」

コナン「え？」

阿知波「何度かけても留守番電話や」

服部「……しかたない。また後で聞くしかあらへんな」

服部「こうなると矢島さんにだけカルタが送られてへんかったちゅうことに…」

コナン「矢島さんの殺害現場にも、カルタ札のメッセージはちゃんとあったんじゃない？」

平次「つまりや…真犯人の名頃は矢島さんを殺害した後…」

平次「自分の得意札を残し、現場を後にしたけど…」

平次「後から来た関根が、その工作を更にレベル偽装してしもたっちゅうこっちゃ！！」

息子の推理を聞いた服部は、なるほどと理解し

服部「現場に残されたメッセージで名頃が殺害したと確信した関根は、かつての師匠の犯行を隠す為、家中を荒らし、強盗に見せかける偽装をしたワケやな…」

阿知波「警察より先に関根君が、あの殺人現場にいた、ゆうんですか？」

遠山「ええ…その可能性は非常に高い…」

平次「実は、ある人に現場の写真を分析してもろたんや…」

そう言いながらテレビの映像をつけ、コナンが自分のスマホを何やら操作する

平次「カルタに付着した血しぶきの向きや形状なんかから…」

テレビのモニターに矢島が殺害された時散らばっていた血のついたカルタの映像が映しだらされる

平次「殺害時、どんなふうに並べてたんかが、割り出せてるはずや…」

コナン「テレビを見て…」

そう言われ皆はテレビを見る

コナン「右側な、床に置かれていた為矢島さんの血液が付着した札…」

コナン「それから、左側はキレイな札と、後で紛れ込ませたことにより血液が付着した札だよ…」

コナン「そして…血の付き方がかすかな札の歪みなどから判断して…」

コナン「矢島さんが握らされていた札は……」

同時にテレビに読み札と取り札が映しだされ「32番！！」といち早く反応した阿知波が叫ぶ

阿知波「春道列樹…」

──山がはに風のかけたるしらがみは
流れもあへぬ紅葉なりけり

それを読む服部

平次「やっぱり、矢島さんのとこにも名頃の得意札があったんや…」

また、モニターに画面が映し出されるそれは４つに組み分けされた読み札と取り札の映像