ポートマフィアの少女は夜桜姫 番外篇 「から紅の恋歌」

恋歌・拾 ページ18

カヲル「おいおい怖い事言うなよ」

カヲル「それに、もし仮にオレたちを殺そうとしても」

カヲル「お前が狙われた(・・・・・・・)となればマフィアも動かないわけが無いだろ」

A「そうだけどさ……」

A「ましてや『幹部が殺された』となればもう瞬殺だよ」

カヲル(ｿﾞｸｯ「うわぁなんか、寒気感じた」

────────同時刻、大阪府警では

「……で関根さんの容態は？」

大滝「病院からの連絡やと、まだ意識が戻らんようです」

大滝「助かるかどうかは五分五分やそうで」

今回の件で平次、コナン、阿知波、大阪府警の大滝、服部、遠山が会議室で話していた

阿知波「爆発に巻き込まれた大岡君、A君、カヲル君は大丈夫やったんでしょうか…」

大滝「ケガはなかったみたいですが…念の為、運転していた伊織さんと一緒に病院で検査を受けてもろてます……」

服部「こないなことになってしもた以上、きっちり事情を聞かしてもらいましょうか……」

服部「阿知波さん！！」

阿知波「！！」

遠山「日売テレビの爆破…あれも皐月会を狙たものやないかと我々は見とるんですけどなぁ……」

阿知波は少しの間沈黙しているとコナンが話かけてスマホの画面にうつる画像を見せた

コナン「この、名頃鹿雄さんって誰なの？」

阿知波「ぼ、坊や！！その写真をどこで！？」

平次「その動揺っぷり…心当たりがありそうや…」

阿知波「……」

平次「知ってることがあるんやったら、洗いざらい話してくれへんか？」

平次「阿知波さん！！」

少しの間沈黙が流れる
そして静かに阿知波は口を開き喋り始める

阿知波「京都に、名頃会というカルタ会があってな…」

阿知波「少数精鋭主義っちゅうのか…」

阿知波「20人足らずの会員が毎月厳しい練習をしてたようで…」

阿知波「名頃鹿雄君は、そこのリーダーやったんや…」

阿知波「技量はかなりのもんで、名人への挑戦権を獲るのも時間の問題やと言われてたんやが……」

阿知波「勝負への執着が強く、正直、傍で見ていても美しいカルタとは言えんかった…」


ﾄﾞﾝｯ……

名頃『オイコラッ！！』

名頃『今のは俺の方が早かったで！！』

名頃『その札、よこさんかい！！』

名頃『今のが何でお手つきやねん！！』

名頃『どこに目ェつけとるんや！！』


阿知波「そんな名頃君が…」

阿知波「５年前、当時会長やった皐月に試合を申し込んできたんや……」

阿知波「負けたら会をたたむことを条件にしてな…」

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