ポートマフィアの少女は夜桜姫 番外篇 「から紅の恋歌」

☆恋歌・伍 ページ12

和葉「そやで！大会は来年もあるんやろ？」

と聞くが返ってきたのは未来子の応えは悲しいものだった

未来子「それやったらあかんねん……」

和葉「…え？」

思わず聞き返してしまう和葉

未来子「今度の皐月杯でええ成績あげんと、いよいよ廃部になってまうんや……」

未来子「アタシの代でカルタ部を潰すワケにいかんのに……」


真弘「廃部は辛いな」

拓磨「そうっスね」

遠くで話を聞いていた皆は未来子の気持ちを察する

カヲル「……意外と過酷な話になってねぇか」

A「……兄様、それ言い過ぎ………」

暫く、何やら話し合ってると
どうやら皐月杯に未来子の代わりに和葉が出ることなったみたいだ

それから警察が来て、事情聴取のため阿知波を連れていく、それにはもちろんAやカヲル達も同行するが

未来子たちの話に紅葉が見下すかのように笑い、素人の優勝は無理という

ましてや話はどんどん進んでいき、皐月杯をどっちかが優勝したらこの場にいない平次に告白してゲットする、というおかしな展開になってきた

カヲル「なに、これ……」

流石に紅葉の話にカヲルも呆れる

しかし、去ろうとする紅葉を呼び止める和葉

和葉「その勝負、受けたるわ！！」

蘭「か、和葉ちゃん……！！」

コナン【マ、マジかよ…】

A「……oh………」

紅葉「その勢い、試合当日までもつとええですけど……」

和葉「アンタこそ、アタシと当たる前に負けんときや！！」

紅葉「ほんならウチはこの辺で……」

紅葉「これからネイルサロンで、平次君に告るの言葉、考えなああかんから…」

カヲル「お前、凄いなアイツ相手に」

カヲル「アイツが勝てないのはAだけなのに♠」

和葉が困って未来子に相談してるとカヲルが口を挟む

和葉「え？」

カヲル「多分、Aに当たった瞬間お前か紅葉は“負け”確定だってこと」

和葉「！！」

和葉は驚いた顔で更なる凶悪がいることを思い知らされる

和葉とAが当たれば負け、紅葉とも当たれば紅葉も負け、奇跡でも無い限り自分達が勝負することは出来ない

警察「すみません。カヲルさん、Aさんもそろそろ」

警察に呼ばれて二人は振り返る

カヲル「今行きまーす♠」

そう返事するカヲル

二人もその場を後にする

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