候補 ページ4
Aside
5月に入りゴールデンウィークも終わると気温も上がり少しずつ夏に近づいていることを知らせていた
水泳部はゴールデンウィーク前に1年生の松岡江ちゃんが
マネージャーとして入部することになり正式に部として認められることになった
「いい人？」
放課後、生徒会室でいつものように仕事をしていると水泳部の4人がやってきて渚くんがあと1人選手が足りないらしくていい人を知らないかと言い出した
「でも何で？」
真琴「他校と合同練習が決まったんですけど最低4人は選手が必要らしくて」
渚「あと1人なんだけどAちゃんいい人知らない？」
「うーん」
頭の中でひたすらに友人やクラスメートを思い出すが
「ごめん、いないや」
大きな期待を膨らませていたのか肩を落とす4人
渚「Aちゃん生徒会だし交友関係広いかなって思って相談してみたんだけどな」
「誰か候補とかいないの？」
江「全くです。渚くんが頑張って宣伝してくれてるんですけどね」
「そっか、でもどこと合同練習するの？」
遥「鮫柄です」
「鮫柄？！」
鮫柄といえば水泳の強豪校
よく練習試合OKしてもらえたな
真琴「江ちゃんが取ってきてくれて」
「江ちゃん凄いよ」
江「A先輩にそう言って貰えて嬉しいです！」
暫く話をすると4人は生徒会室を出ていった
それから1週間後
渚くんの頑張りで仮入部として1人の入部が決まった
1年生で渚くんと同じクラスの竜ヶ崎怜くん
私は陸上部の責任者でもあるから竜ヶ崎くんとは面識があり、何度かお話したこともあったから正直彼が入るとは思ってもいなかった
渚くんに練習試合に見に来て欲しいと頼まれたがその日は生憎郁弥の大会の日だから丁重にお断りした
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作者名：姫華 | 作成日時：2022年7月1日 0時
