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人が、怖くなってしまった
今の私が心を許せるのはお婆ちゃんしかいなかった
外に出るのが怖くて、誰かを怖いと思ってしまうのが怖くて
自分の部屋で過ごしているのがやっとだった
久々に聞いた、
優しくて、暖かくて
大好きなはずの大ちゃんの声
顔を上げれば、どうしようもなく不安そうに
私を見つめていて
こんな顔にさせているのは、私なんだ
本当は、笑ってほしいのに
大好きな太陽みたいに輝く笑顔を
見たくて見たくてしょうがないのに
大ちゃんも、男の人で
『…帰って、』
頭では分かっているつもりだった
大ちゃんは味方だって
何日も顔見せなくて、心配かけてごめんねって
謝らなきゃいけないことは沢山あるのに
どうして、目を合わせることが出来ないの
自分が思っていた何倍も何十倍も
男の人が怖くなっていた
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作者名：ミル | 作成日時：2019年8月8日 0時
