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御父上殿 ページ48

Aside


「………君は、鬼殺隊に入って本当に後悔しないのか?」

煉獄さんと向かい合って座ると初めに言われたのはこの言葉だった

後悔………?

私は鬼殺隊に入ったら後悔するのだろうか?
鬼を殺す方法は他にもあるかもしれない

もしかしたら、鬼を人に戻す方法があるのかもしれない





『………………わからない
鬼殺隊に入らなくても鬼を殺す方法はあるかもしれない
けど、私にとって今できる1番早い方法だから
それじゃダメ?』


煉獄さんは少し悲しそうな顔をしながら、私の頭をそっと撫でた


「……………ダメ、では無いだろうな
鬼殺隊に入る理由は皆それぞれだ
君のように仇を取りたいと願う者
自分の力を使って人を助けたいと思う者
先祖代々鬼を殺す家系だからという者
素敵な相手を見つけるために戦う者
理由は皆、それぞれだ」


鬼殺隊、色々な事情を持つ人がいるようだ
私も仲間になれるだろうか


『煉獄さん、もう一度言います
私を鬼殺隊に入れてください』


煉獄さんは少し目を伏せて腕を組んだ


少しして、カッと目を開くと


「いいだろう、鬼殺隊に入るには最終選別で7日間生き残らなくてはならない
明日からその訓練を行う
今日は千寿郎に家の案内をしてもらい
父上に挨拶だけ行くように」


そう言うと煉獄さんは部屋を出ていった
それに入れ替わって千寿郎くんが部屋に来て

「Aさん!行きましょう
ご案内します!」


私は千寿郎くんに手を引かれ御屋敷の中を見学し、煉獄さんの御父上殿の所に案内してもらった


『失礼します
お初にお目にかかります、Aと申します
本日付けで煉獄杏寿郎様の継子となりました
以後お見知りおきをよろしくお願い申し上げます』


こちらを向いて下さらない御父上殿
外を見ながら返事はくださった


「貴様がAとかいう娘か
阿呆らしい、鬼殺隊に女が入ったところで何になるというのだ
どうせ皆死んでしまうのだ
そんなに死に急ぎたいのか?」


ちらりとこちらを見た御父上殿は私の顔を見ると引きつった顔をされた

そして私の方を両の手で掴み

「貴様、名をもう一度名乗れ」

『Aと申します』


そう言うと「…………そうか」といい
御父上殿はまた外を見て
「下がれ」とだけ言われ私は部屋を後にした

そっくりな女→←それならば



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Miyuki(プロフ) - 杏寿郎最推しさん» 読んでいただきありがとうございます( ´ ` *)キュンキュンして頂けているのならば良かったです!同じ煉獄さん推しの方に出会えて嬉しいです!ありがとうございます(*・ω・)*_ _)ペコリ (2020年7月29日 21時) (レス) id: 07ac9a1952 (このIDを非表示/違反報告)
杏寿郎最推し - この度は読ませていただきました(*'▽') お話の内容にもうキュンキュンです(・∀・)ニヤニヤ ちなみに、名前で分かると思いますが、杏寿郎最推しです←うん。分かった。はい。  これからも、頑張ってください(^-^)    (2020年7月29日 2時) (レス) id: 71e348d052 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Miyuki | 作成日時:2020年6月22日 17時

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