嘘 ページ32
Aside
バタバタと忙しない足音がして
店の中にお客さんが入ってきた
「いらっしゃい」
そう言いながら後ろをむくと
そのお客さんは煉獄さんだった
さっき帰ったはずなのに………
煉獄さんは真っ直ぐさっき座っていた席へ向かっていった
静かに煉獄さんの後ろについて行く
やっぱり煉獄さんはあの紙を探しているのだろう
机の上や椅子の下を探している
声を掛けようとすると、煉獄さんが後ろを振り向いた
『あ、あの…………』
「その紙の中を見てしまっただろうか……?」
とても不安そうな顔をしている
だめ、嘘をついては行けないとわかっていながら私の口から出たのは
『いいえ、中は見ていません
煉獄さんのお茶碗の下にあったので、後日いらした時に渡そうと思っていたのです』
そういうと煉獄さんはまたいつもみたいに微笑んで
「済まない、ありがとう!助かった!
この紙は大切な紙なんだ!」
そう言いながら煉獄さんは頬を少しばかり赤く染めていた
この時、私の恋は終わってしまったのだと
私の想いなど届かないのだと言われた気がした
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Miyuki(プロフ) - 杏寿郎最推しさん» 読んでいただきありがとうございます( ´ ` *)キュンキュンして頂けているのならば良かったです!同じ煉獄さん推しの方に出会えて嬉しいです!ありがとうございます(*・ω・)*_ _)ペコリ (2020年7月29日 21時) (レス) id: 07ac9a1952 (このIDを非表示/違反報告)
杏寿郎最推し - この度は読ませていただきました(*'▽') お話の内容にもうキュンキュンです(・∀・)ニヤニヤ ちなみに、名前で分かると思いますが、杏寿郎最推しです←うん。分かった。はい。 これからも、頑張ってください(^-^) (2020年7月29日 2時) (レス) id: 71e348d052 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Miyuki | 作成日時:2020年6月22日 17時