検索窓
今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:31,207 hit

番外編(衝動書きです笑) ページ32

私が目を覚ました時、私は病院の見える空にいた
その時、私はもうこの世には生きていないと察した


体が宙に浮いて好きに行動出来る
せっかくだから、私は私の様子を見に行った


病室を覗けば
杏寿郎さんが冷たくなった私の手を握り
ずっと涙を流してくれていた


『死んだと知らせを受けてすぐに駆けつけてくれたんですね………
待ってあげられなくてごめんなさい』


私は杏寿郎さんに向かって言った
もちろん私の声が聞こえないのはわかっていた
ただ、言いたかった


この際だから、いつもは恥ずかしくて言えなかった気持ちもこの世から消えてしまう前に言うことにした



『優しいあなたが大好きでした
死ぬことばかり考えていた私に
生きる希望をくれたのはあなたでした
私を愛してくれて、ありがとう!
杏寿郎さん、私はあなたの事が大好きでした
私の最後のお願いです
どうか、私のことは………』


“忘れてください”


そう言わなくてはいけないのに言えなかった
言葉の代わりに私の目から沢山の涙が溢れた


死んでから実感した
私は杏寿郎さんを誰よりも愛している
私だけを愛して欲しかった
ずっと私のことを覚えていて欲しい
どうして私の命はこんなにも短かったのだろう



『杏寿郎さん
やはり先程の言葉は取り消します
私のことをずっと覚えていてください
そして、新しい家族と幸せになってください
雲の上からあなたの幸せを見ることにします
お迎えの時間が来れば私が迎えに行きましょう
来世は私と時間が来るまで生きると約束してくださいね?』



そう言うと、私の体は次第に黄色く輝き始めた
あぁ、雲の上へ行く時間が近いと感じる


私は最後に
泣いている杏寿郎さんの額にキスをした
お別れのキスのつもりだった


なのに杏寿郎さんはその瞬間顔を上げ


「A、いってしまうのか?」


見えていないはずなのに、まるで私が行くのをわかっているように言う
私はこくりと頷く


杏寿郎さんは
「A愛している!この地球上の誰よりも!
先にそちらで待っていてくれ!
必ず迎えに行こう!」


そう言うと杏寿郎さんは、今までに見た事のない優しい笑顔で微笑んだ


『ありがとう……約束、ですよ?』


私の最後に残した言葉は
きっと聞こえていないだろう



“図書室の彼女”
煉獄杏寿郎、彼の中で永遠に生き続ける







妖を従える者、もう書けません
気力を失いました
なので、番外編書きました
違う作品書こうと思います

番外編→←感謝!!



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
29人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Miyuki(プロフ) - あさこさん» 煉獄さんは最強だと思っています!ありがとうございます! (2020年6月10日 0時) (レス) id: 07ac9a1952 (このIDを非表示/違反報告)
あさこ(プロフ) - 煉獄さんはやっぱりとことん強くて優しいですね。゚(゚´ω`゚)゚。完結おめでとうございます!! (2020年6月4日 2時) (レス) id: 81f776d056 (このIDを非表示/違反報告)
Miyuki(プロフ) - 抹茶タピオカ2号さん» ありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです!! (2020年5月12日 21時) (レス) id: 07ac9a1952 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - Miyukiさん» 完結おめでとうございます!(* ´ ▽ ` *)ノとても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年5月12日 20時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
Miyuki(プロフ) - ありがとうございます!もっと楽しんでいただけるように頑張ります! (2020年5月11日 14時) (レス) id: 07ac9a1952 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Miyuki | 作成日時:2020年5月11日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。