図書室の彼女

知らせ ページ25

炭治郎Side

おばさんにAが倒れたと聞き
教えてもらった病院へ向かった

病室のドアを開けようとした時
煉獄さんとAの声が聞こえた



『煉獄さん、もう遅いですよ………
私はもう半年も無い命です………
もう、遅いんですよ………』


｢そんなことは無い！
半年もないうちに死ぬと決まったわけではない
俺が毎日そばにいる
俺が毎日君を笑わせてみせる
だから……だから、俺と残りの人生を生きてくれないだろうか…………｣


『煉獄さん……そんなのずるすぎます
そんなこと言われたら、私断れないじゃないですか……』


そんな声が聞こえた



知らなかった……
Aの余命が少ないことも
煉獄さんを好きな事も……



俺はその場にへたりこんだ


どうして、どうしてAなんだ……
俺は何もしてやれなかった……


俺はその日Aの所へ行くことなく
家へ帰り己の弱さを恨んだ

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