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一言 ページ8

Aside


「改めて君のことを知りたい!」



炎柱様は私にそう言われた
たしかに、私は名前しか名乗っていないからそう言われても不思議はない



『えっと、ではもう一度名前から言いますね?
私は幸村Aと申します、歳は19、階級は雪柱です……』



これ以外、私には言うことがない
きっと炎柱様はこの続きを聞きたいのにどうしよう……



「幸村A」



『はい!』




「いい名をつけてもらったな!とてもいい名だ
まるで君自身を表すような美しく、だがどこか強く優しい名だ」




炎柱様は笑って言った
炎柱様の顔を見て少し、ほんの少しだけドキッとした
けど、この方はいつも目を見てくださらない



『炎柱様』


「なんだ?」



『あの、もし良ければ炎柱様のこともお聞かせ願えませんか?』



炎柱様はまた笑った
けど、今の笑い方はまるで子供を見る親のような、どこか愛の詰まったような笑い方だった



「勿論だ、俺の名は煉獄杏寿郎
歳は君と同じく19だ!
階級は炎柱、好きな食べ物はさつまいもだ!
俺には弟がいてな!その弟が…………」



炎柱様の会話が止まった
不思議に思い炎柱様の見ている先を見ると私たちの目の前に1人の女の子が倒れていた



『もし、大丈夫ですか?お嬢さん?』




私が駆け寄って女の子を抱き抱えた瞬間、その女の子は目を開けて笑った
そして私の首を噛もうとした



「幸村!!」



名を呼ばれ私の体が宙に浮く
おかげで間一髪私は女の子から逃げることが出来た
そして私は今、炎柱様に姫抱きにされている



『え、炎柱様!ありがとう、ございます……』


「いや、俺が話しかけていたのが悪かった
危うく君を危険に晒すところだった!
よもやよもや、小さな子供と侮った俺が愚かだったな!穴があったら入りたい!!」



そう言って炎柱様が刀を振ろうとした時、何処からか鬼がもう1匹出てきて、女の子の鬼の前に立ち塞がった



「待って!この子は悪くないの!私が悪いの!
お願いだからこの子は見逃してよ!!」




初めての光景だった
鬼が鬼をかばい、鬼狩りに自ら首を差し出すなんて……



『ダメ、だよ
あなた達たくさんの人を食べたのでしょう?
私たちはあなた達を許すわけにはいかないの』



「どうして?だって人間だって牛や豚、鳥や魚を食べるじゃない!!
私たちだって生きるために人を食べる
これの何がいけないの!?」




私の胸にざくりと大きな音を立てて何かが刺さった瞬間だった

雪柱→←花丸文様



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Miyuki(プロフ) - まゆさん» 返信が遅くなってしまい、大変申し訳ございません、、、コメントありがとうございます!だいぶゆっくりではありますが更新していく予定なので今後とも何卒よろしくお願いいたします!! (2021年11月20日 23時) (レス) id: e9ad5bfcce (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 続きが気になります!更新楽しみにしています! (2021年11月8日 21時) (レス) @page47 id: d503357f65 (このIDを非表示/違反報告)
Miyuki(プロフ) - 心さん» ありがとうございます!そう言っていただけるとまた頑張れます!面白くかけるよう頑張りますので今後もよろしくお願い致します! (2021年8月20日 21時) (レス) id: e9ad5bfcce (このIDを非表示/違反報告)
- コメント失礼します。面白かったです!これからも楽しみにしています! (2021年8月20日 13時) (レス) id: a8a646d347 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Miyuki | 作成日時:2021年8月8日 14時

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