大丈夫 ページ5
しのぶside
お茶屋さんで蜜璃さんとお茶を飲みながらAさんを待っていると遠くから足音が聞こえた
『蟲柱様!恋柱様!遅くなってしまい申し訳ございません!!』
そう言いながら私の鎹鴉と走ってきたのは昨日、新たに雪柱として就任した幸村Aさん
「おはようございます、Aさん
全然待っていませんので大丈夫ですよ!
それと、私の方が年下なのですから様付けしなくていいのですよ?気軽にしのぶと呼んでくださいな」
「そうよそうよ!!数少ない女の子なんだから仲良くしましょ!!
Aちゃんのこと噂に聞いてて私、会うの凄く楽しみにしてたの!!」
一瞬、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしたAさんは少し考えて答えた
『ありがとうございます、では御二人の事はしのぶさん、蜜璃さんと呼ばせて頂いてもよろしいですか?』
「「勿論!/勿論です」」
そう言われて、照れているのか恥ずかしかったのか少し頬を赤く染めてAさんは『ありがとうございます』と微笑んだ
その顔に私は、姉さんの面影を感じた
「姉さん……」
気付けば、もう言葉にしていた
いつも、人の前では笑顔の仮面を貼り付けて悟られないようにしていたのに……
どうしようか、言い訳するのはみっともない
けど、あまり知られたくない………
考えるより先に、Aさんが言った
『しのぶさん、嫌だったなら突き返してね?』
そして私はその言葉と共に、温もりに包まれて頭を撫でられた
それは、凄く暖かくて心地よくて、離れ難いものだった
「A、さん……」
『ごめんね、しのぶさん
私はきっとしのぶさんにとって思い出したくないことを思い出させてしまったんだよね?』
なんで、何も言わないのにこの方は分かるのでしょうか?
本当に姉さんみたい……
「しのぶちゃん!私たちはお友達よ!!
苦しい時や辛い時は助け合っていきましょう!!」
蜜璃さんも本当に優しくて、姉さんのように女性らしさもあって……
姉さんのことを思い出す度に辛くなる
「Aさん、蜜璃さん、ありがとうございます」
この言葉しか言えなかったけど、2人は「大丈夫、私たちがいるからね?」と言ってくださった
この2人になら、少しなら甘えてもいいかもしれない
珍しくそんなことを思った
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Miyuki(プロフ) - まゆさん» 返信が遅くなってしまい、大変申し訳ございません、、、コメントありがとうございます!だいぶゆっくりではありますが更新していく予定なので今後とも何卒よろしくお願いいたします!! (2021年11月20日 23時) (レス) id: e9ad5bfcce (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 続きが気になります!更新楽しみにしています! (2021年11月8日 21時) (レス) @page47 id: d503357f65 (このIDを非表示/違反報告)
Miyuki(プロフ) - 心さん» ありがとうございます!そう言っていただけるとまた頑張れます!面白くかけるよう頑張りますので今後もよろしくお願い致します! (2021年8月20日 21時) (レス) id: e9ad5bfcce (このIDを非表示/違反報告)
心 - コメント失礼します。面白かったです!これからも楽しみにしています! (2021年8月20日 13時) (レス) id: a8a646d347 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Miyuki | 作成日時:2021年8月8日 14時