柱最強の雪柱は炎柱の前では最弱のようです

満月の夜 ページ34

Aside


幸か不幸か今夜は満月だ
街にはあちらこちらに影ができ、鬼の好条件な夜だ


『煉獄さん、作戦はありますか？』


｢……そうだな！
俺が一方通行へ追い込む！
そこで君が頚を斬るというのはどうだろうか！｣



『そう、ですね
その方法で行きましょう』




的確な作戦だと思った
流石炎柱、と言うべきだろうか？
それともこの歳で人をまとめる力があると賞賛するべきだろうか？



『では、私は一方通行になるよう準備を進めてきます
煉獄さん、あとのことは頼みます』





そう言えば煉獄さんも動いてくれるだろう
私が邪魔にならないようにしなくては
そう思って無い頭を使って必死に考える





何をすれば煉獄さんにとって有利になるのか





どうすれば影を無くしながら一方通行にできるのか





考えろ





考えろ私







けど、私の頭の中は弱さを見せたしまった不甲斐なさと恥ずかしさでいっぱいで、冷静に考えることなどできていなかった





『私、冷静になって………
お願いだから…………』





そんな私の願いは叶わない





煉獄さんに見られた事実は変わらない





『はぁ………』





大きなため息を1つ





どうしよう




そればかり私の頭の中で浮かび上がるのだった

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