柱最強の雪柱は炎柱の前では最弱のようです

私がすべきこと ページ32

Aside


不死川さんが気をつかって帰ってくれた
1人で夕日を見ながら物思いにふける




｢A！！
次ノ任務ヨ！次ハ北北西デ炎柱ト任務！！｣



紗雪が私の肩に乗りそう言う
嘘でしょ？この前煉獄さんに恥ずかしいとこ見られたばかりなのに………
気が乗らない………



『紗雪？それって………』



｢断ッチャ駄目ヨ！｣



『だよね……』




紗雪には全部言う前にダメと言われてしまった
そうだよね、柱が私情で任務放棄なんていけないよね




『わかったよ、行こっか紗雪』




諦めが早いなんてわかってる
私情で任務を煉獄さんとしたくないなんて我儘通らないのもわかってる




『私は雪柱、人を守り救う者
負けることは許されないしできるだけ多くの鬼を倒さなくちゃいけない、大丈夫行こう
誰かがきっと私を待ってる………』





そう自分を活気付ける
そう、私は柱だもの………





｢炎柱ニハ遅レルッテ伝エテアルカラ安心シテ！
気持チヲオチツケテイケバイイワヨ！！｣



『流石紗雪！！ありがとう！！』




そう言えば紗雪は嬉しそうに頬に体を擦り付けた
本当に可愛いなって思う




鬼さえ居なければこの子も幸せな日々を過ごせたはず
やっぱり鬼なんて許すことは出来ないよ





『紗雪、行こう』






1つ息をついて私は走り出した

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