柱最強の雪柱は炎柱の前では最弱のようです

逃げられない ページ30

Aside


あの日以来、私は煉獄さんに会うのが怖くなった
だって、あんな姿見られたら恥ずかしすぎるよ……




あの日の朝は煉獄さんといるのも気まずくて朝餉を頂いて速攻『任務があるので失礼します！！』と出てきてしまった



『はぁ………もうやだぁ
次会った時どうしよう………』


｢どうした？A｣



名を呼ばれ振り向けば不死川さんがおはぎらしきものを片手に立っていた



『し、不死川さん！？』


｢おう、どうした？そんなに死にそーな顔して｣



『え、えーっと……な、なんでもないです！！！』




不死川さんから逃げようと走り出して２歩目｢アァ？待てやコラァ！｣って首根っこ掴まれて捕まった




『ｳｯ………ちゃんと話すから話してくださいー！！』


｢チッ、ちゃんと話せよ？
人の顔みて逃げるなんて失礼なことしたんだからよ｣




結局私は煉獄さんから逃げれたと思えば不死川さんに捕まり、不死川さんのお屋敷へ強制連行された



けど、私の手を引く不死川さんはとても優しくて、少し昔を思い出して胸がぎゅっとなった



『不死川さん』


｢何だァ？｣


『いえ、なんでもありません！』



そう言えば不死川さんは私の手を離した
え？私またなにかやらかしちゃった？



｢A寄り道だァ｣



そう言うと不死川さんは回れ右をしてどこかへ向かって歩き始めた
ここで逃げると怒られるのは目に見えているから逃げずに不死川さんの後ろについて行くことにした

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