柱最強の雪柱は炎柱の前では最弱のようです

お茶とおはぎと（タイトルのみ変更しました） ページ15

Aside


世間話をしながら街を歩けば、とあるところで不死川さんは足を止めた


｢着いたぞ｣



その店を見ると上りには茶屋と書いてある
不死川さん、お茶が好きなのだろうか？
そんな疑問を持ちながら中に入る不死川さんに続く



｢おばちゃん、いつもの4つとお茶ふたつなー｣



どうやらこの店の常連さんらしい不死川さんは注文をして席に着いた
私もその正面に腰を下ろす



『不死川さん、お茶好きなんですか？』


｢嫌いじゃねぇけど、おはぎが好きなんだよ｣


『おはぎですか？』


｢悪ぃかよ｣


『そ、そんなことないですよ！
私も甘いもの好きですし！』




そう言いつつも実際は意外だな〜って思っている私
不死川さんは｢美味いよな、おはぎ｣と少しご機嫌そう



｢はい、いつものね！｣



そう言って私たちの前に運ばれてきたのは
おはぎが8個とお茶が2つ




｢お前、甘いもん好きなら食うだろ？好きなだけ食え｣





そう言いながら不死川さんはおはぎを食べ始めた




『ありがとうございます！じゃあ、いただきます』




そうして食べたおはぎはとても美味しかった
そう伝えれば不死川さんは｢だろ？｣と言ってはにかんだ




そうこうしているうちに時間は流れ夕方になっていた




｢じゃあ、俺は行くわ
A、また一緒に食おうな？｣



『はい！約束です！』





そんな言葉を交わして私たちは別れた





不死川さん、いい人だったな〜
なんて呑気に考えながら私は街を後にした

和菓子屋さんの奥さん→←妹のようなやつ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す