ポートマフィアの少女は夜桜姫弐章 (ページ38)

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伍拾肆夜ページ38

A「……やっと、終わった……」

みんなが元の姿に戻っていく

けど、鬼斬丸だけはまだ残っていた

拓磨「まだ、残るのか」

珠紀「私に任せて」

鬼斬丸の前で珠紀は手を握りしめ

そして鬼斬丸は消えた

奏音「みんな、お疲れ様」

A「………」

それからみんなで家に帰り、鍋を食べ祝ったとさ

２日後─────────

Aは荷物を昨日の時点でヨコハマの家に運び

朝一番のバスでヨコハマに帰ることにした

ポートマフィアのビル

真っ黒でヨコハマの中心に立つ高いビル

エレベーターの中から見えるヨコハマの景色

A「失礼します」

A「首領(ボス)、今戻りました」

森「お疲れ様、A。報告書と始末書、大丈夫だったよ」

A「……」

エリス「A、何かあったの？」

A「いえ、失礼しました」

森「今日と明日、ゆっくり休みなさい」

A「はい」

部屋を出て家に帰ることした

森が用意してくれたマンションの部屋はホテルのスイートルームかと言いたいほど豪華で広い
一人暮らしには広すぎる

届いた荷物を開けてクローゼットにしまう

そしてくつろいでるとスマホに一通のメールが届いた

そこには『春日珠紀』と書かれていた

親と皆に無理矢理交換されてそのままにしていた

A【中也や治達のは見られてないからいいけど】

とため息をつきながら内容を見ると

"どこにいるの"と一文だけ書かれていた

Aはそのメールを見て

返事は送らず削除した

それから次は奏音からのメール

"葬式は１週間後にやるわ"と書かれていた

そして"早く帰ってきてね"とまるでAが出掛けてるような言い方だった

A【中也、帰ってくるのいつだろう】

A「暇、つまらない」

そんな時一通の電話がかかってきた

そこには『中原中也』と書かれていた

Aはスグに電話を取り

A「もしもし？！」

中也『よぉA』

A「どうしたの」

中也『来週帰る』

A【来週……葬式から２日後】

中也『だから、そん時またどこか行こーぜ』

A「うん！」

それから電話は切れた

それから１週間は特に何もなく

いつも通り仕事を終わした