ポートマフィアの少女は夜桜姫弐章 (ページ31)

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伍拾夜ページ31

本堂に静紀を寝かせ、珠紀は扉を閉める

そして、珠紀は階段を降りてく
その先には守護者たちが立っていた

拓磨「行くんだな」

珠紀「…行くよ。だって、鬼斬丸を封印できるのは私しかいないから」

珠紀は全員の顔を見渡す
守護者はは大蛇を筆頭に、次々と膝を折り頭を垂れる

珠紀「さっきいった事。お願いみんな、これ以上の犠牲者を出さないよう、明日を迎えるために………私と一緒に戦って」

真夜中の境内に珠紀の声が響き渡った

守護者たちは一拍間をおいて一斉に告る

守護者「仰せのままに、我らが玉依姫命」

静かな空気に、守護者たちの声が響く

フワリ…

珠紀の周りに光が舞う
光は守護者たちを包み込む

奏音「珠紀先ちゃん。覚醒したのね」

"玉依姫が覚醒するとき、守護者は本来の力を発揮する"

Aはそう書いてあった本の内容を思い出す

───貴方に忠誠を───

珠紀の足元から声が響いた
視線を向ければそこにオサキ狐のおーちゃんの姿

おーちゃんの体は青い光の粒へと変化し珠紀の体を包み込んだ

一瞬の光の後、珠紀は白の千早と朱の袴の巫女服を着ていた

同時に守護者たちの服から5つの宝具が浮かび上がり、消え、そして気づけば珠紀は宝具を身につけていた

宝具からの一瞬の光が消えていても、宝具の守護を珠紀は感じていた

拓磨「珠紀」

守護者は立ち上がって珠紀を見つめていた

珠紀「私はみんながいれば平気。世界の終わりとだって戦えるよ」

A「……覚醒…」

A「……オサキ狐の力……」

珠紀「…おーちゃんの…力…」