音の記憶 (ページ3) - 小説/夢小説

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Music２ページ3

Aside

「雄英高校、やっぱり大きいな」

大きな校舎を目の前に私はポツリと呟く
雄英はこの地域で一番大きく優秀な
ヒーロー科のある高校だ

ヒーローを目指すものの殆どが
この高校に憧れる

「A組の出し物はバンドとダンス、か…」

さっき校門前でもらったチラシの
各クラスの出し物や屋台の種類を見ながら
体育館へと向かった

広々とした雄英の体育館に入ると
自分がとても小さな存在に感じた

「前の方行けるかな…」

出来れば前で見たい
そう思い前に進もうとした

けど開演前ということもあり
前には進めそうにない

やっぱりもう少し早く来るべきだったかな

「まぁ見えるから、いっか」

私はじっと舞台を見つめていた

「…広いな、ほんと」

今雄英生徒の殆どがこの体育館に集まっている
周りは知らない人ばかり

なんか、知らない世界に来たみたいだな

一人でそんなことを考えていると
私の近くにいた生徒が

生徒1「ねぇ、始まるの遅くない？」

生徒2「確かにもう始まる時間だよな？」

生徒3「確かトップバッターA組だよな？」

と、ざわつき始めた

私はギリギリ開演前に来れた思っていたけど
もうすでに開演から15分経っていたようだ

あ、私遅刻してたんだ
電車乗り間違えたからな〜←ｵｲｯ

それにしても開演から15分経ってるって
何か機材トラブルとかかな？

「大丈夫なのかな…」

私は心配になって焦凍に連絡しようとした時

ﾊﾟｼｯ

誰かが私の手を掴んだ

・

・

・

・

轟「見つけた…」

私の手を掴んだのは汗だくの焦凍

「しょ、焦凍？！」

轟「ちょっと来てくれ」

「え？！ちょ！」

私は焦凍に引っ張られて
A組の皆が待機している舞台裏へと
連れて行かれた

舞台裏につくと知らない女子の登場に
A組の皆がざわついた

緑谷「えっと、君は…」

轟「緑谷、そういうのは後だ」

「ねぇ、ちょっとこれどういうこと？」

轟「実は…」

焦凍の説明によると今回ボーカル担当の子が
急に朝から声が出なくなったとのこと

耳郎「ごめ、ﾐ、んﾅっ…」

声を聞けばわかる
明らかに喉を痛めている

きっと無理してたんだろうな

「とりあえずこれ飲んで」

私は鞄から水筒を取り出し
コップに注いで彼女に渡した