人を救う仕事をしませんか？ ページ34
敦side
彼女、桜内Aは
太宰さんの腕の中で泣いている
そんな彼女と昔の僕が重なって見えた
誰にも助けて貰えず、誰にも愛してもらえず
ずっと見捨てられてきた
僕をそんなどん底から
救ってくれたのが太宰さんだった
彼女もきっと太宰さんに救われたんだ
いや、彼女は救われただけじゃない
きっと彼女にとっては太宰さんが全てで
太宰さんだけが暗闇を照らしてくれる
道標だったのかもしれない
敦「……あの」
涙で顔がグシャグシャになっている彼女が
僕の呼び掛けでゆっくりと此方を見た
敦「ぼ、僕の名前は中島敦です！
す、好きな物は…えっと、ちゃ、茶漬け！」
「………は？」
急なことに彼女は口を開けポカーンと言う
効果音が付きそうな表情をしていた
国木田「おい、敦…急に何を」
敦「…僕は孤児院の出で、太宰さんに誘われて
この探偵社に入りました！」
「……知ってる。貴方の事は調べたから」
敦「で、ですよねぇ〜」
太宰「敦くん、彼女は不器用な上に鈍感だから
真正面から伝えないと分かってくれないよ？」
「…なんか貶された気がする」
「まぁ、私が言えたことではないけどね」
と言って太宰さんは彼女に優しく微笑んだ
敦「…桜内Aさん！！」
「は、はい！！」
僕は大声で彼女の名前を呼ぶと
彼女は目を丸く見開いて返事をする
敦「……もし、Aさんが、心の底から
やり直したいと願っているのなら
僕達と一緒に"人を救う仕事"をしませんか？」
「えっ？！」
国木田「お、お前何を？！」
与謝野「敦が段々と積極的になってきたね〜」
僕の突然の提案に彼女は暫く俯き黙っていた
そしてゆっくりと口を開き始める
「私には………無理だよ…もう、戻れない」
声を絞り出すようにそう言って
彼女は今にも泣きそうな表情で微笑んだ
敦「そ((鏡花「そんな事ない！」
僕の言葉を遮るように鏡花ちゃんが叫ぶ
「…鏡花？」
鏡花「Aは独りなんかじゃない！
だから……一緒にやり直そう？
此処が駄目だったとしても…二人で一緒に！！」
「きょ、うか…っ…」
鏡花「一緒に私達の居場所を探そう？」
「でM((福沢「その必要はない」
医務室に入って来たのは社長だった
福沢「桜内A、泉鏡花
お前達二人は此処、武装探偵社で保護する」
鏡花・貴「「…っ！！」」
国木田「…………は、はい？！！」
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ミルト* - ミカドさん» ありがとうございます！！面白いって言ってもらえるのが一番嬉しいので今めっちゃ舞い上がってます(笑)これからも頑張りますので、何卒宜しくお願いしますm(_ _)m (2019年2月21日 0時) (
レス) id: 02400200e5 (このIDを非表示/違反報告)
ミカド(プロフ) - とっても面白くて、とても気にいりました！！これからも続きを楽しみにしています！頑張ってください！！ (2019年2月20日 22時) (レス) id: f327cce89d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルト* | 作者ホームページ：
作成日時：2019年2月1日 13時
