98.どこだここ ページ3
Inoo Side
あー、痛てー…
何でこんなとこにいんだ俺
帰ろうとしたら何かで殴られて
そのあとどうなったんだっけ…
思い出せねぇや。
何日経った？
２週間ぐらい？
そんなに経ってないか。
縛られた腕が、ロープにかすれて痛む
｢腹減った｣
最初のうちは、
食べ物を運んでくるやつがいて
なんとかなってたけど
そろそろヤバい。
ほんとに何も無い。
体力的にも、精神的にも、
限界が近づいてるのが自分でもわかる。
高い位置にある窓から微かな光が差し込んで
わかったのは、ここが倉庫っぽいってことだけ
あとは、微かに聞こえる車の音。
人間は全くの無音状態になると気が狂う。
って、
無音じゃなくてよかった。
ウ"ー ウ"ー ウ"ー ウ"ー
久しぶりに聞いた音。
遠くで光る着信のサインに。
俺のスマホがこの部屋にあったことを知る。
てか、遠っ。
重たい身体を持ち上げて、
スマホを取りに行く。
ぴょんぴょん跳ぶしか動きようがなくて、
どうか切らないでくれと願いながら急ぐ。
手足を縛られてると動きにくくて仕方ない。
やっと手に取れたスマホ
画面に映る
『久龍紫音』
という文字に、
この上なく安心してる俺がいる。
床に置いたまま、
音量を上げて
｢…はーい｣
自分でもびっくりするくらい腑抜けた声で
電話に出た。
あ『いのちゃん今どこで何してんの!?あと1日！あと１日しかないの‼さっさと帰ってきて‼』
案の定、怒ってる紫音。
『あと１日』それが何の話かもわからず、
｢紫音、わかったわかった。ごめんって。
でも帰れないよ。｣
帰れる状況でないことだけ伝える。
あ『え？』
伊｢俺さ、今どこにいるかわかんねぇんだよ｣
あ｢は？｣
辺りを見回して、
ほんとに何もないことを確認……って
四角い箱を見つけた。
｢…なんか｣
あ『いのちゃん？』
開けてみると
｢やべぇ｣
中にはタイマーつきの爆弾らしき物体。
あ『どしたの!?』
伊『…腹減った』
どうでもいいことを口走った。
自分を落ち着かせるために。
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月 - お忙しいかと思いますがぜひ続きが見たいです！！楽しみにしています！ (2017年9月6日 0時) (
レス) id: c1efe74be2 (このIDを非表示/違反報告)
cocoa(プロフ) - これからも続きを読みたいです！是非続編を作って欲しいです！ (2017年8月16日 1時) (レス) id: 0c4f2e9c01 (このIDを非表示/違反報告)
kotoha(プロフ) - まだまだ続きみたいです！是非、続編書いてください (2017年8月14日 17時) (レス) id: c254d306c2 (このIDを非表示/違反報告)
ひびき(プロフ) - もっと続けが見たいです！ (2017年8月11日 10時) (レス) id: 569a9b3e98 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - はじめまして！もう終わっちゃうんですか？！凄く読んでて楽しいので、番外編でもいいので続けて欲しいです。これからも頑張ってください (2017年7月2日 1時) (レス) id: e91fa53c6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゆう | 作成日時：2016年9月15日 22時
