13話 ページ34
ワイルドボーイの撃った銃弾は、アイゾウさんの体に刻まれたハート型の模様へと命中していく。
どうやらそこが弱点だったらしく、アイゾウさんは頬を染め、やがて桃色の煙となって消滅していった。
ワイルドボーイ「victory……」
マタロウ「手際のいいサポートに最後のキメ技!カッコイ〜っ!」
戦いを終えたアロマエンジェルは直ぐに変身を解き、倒れたクエンへと駆け寄る。
『クエンさん…!大丈夫ですか……?!』
幸いクエンは直ぐに目を開けたものの、まだ意識がハッキリとはしていないようで。
ボンヤリとするクエンに、マタロウは問いかける。
マタロウ「どうして急にあんな風に…?」
その問いにクエンは僅かに首をかしげ……自らの過去を話し出した。
クエン「あれは私がまだ学園に入学したばかりの頃……。
生徒の財布が盗まれる事件が起きたのです。
そしてあろうことが、休み時間に一人で教室にいたという理由で私が疑われることに……。
友達もいない私を味方してくれる人は誰一人いなかった。そんな時!」
誹謗中傷で溢れる教室の戸を、誰かが開ける。
一斉に皆の視線はその戸の方向へ。そこにいたのは……。
.
臼見沢「失良さんは何も悪い事をしていません。
財布を盗んだ犯人は、教室に紛れ込んだこの子です。」
臼見沢先生は、両手で子犬を抱えていた。
子犬の口には、皆が探していた財布があったのだ。
.
クエン「臼見沢先生のお陰で、私の疑いは晴れたのです。
そんな真面目で優しい臼見沢先生が、まさか女生徒と禁断の恋を……。
小説をも超えたドラマチックなシチュエーションに、思わず取り乱してしまったのです。」
過去に自分を救ってくれた相手は、以降とても大切な人だと思える……。
Aは、そんな気持ちを想像して少し心が痛んだ。
そんな心に知らんぷりをしてクエンの話の続きを待つ。
クエン「しかし、なぜあそこまで取り乱してしまったのか……私の中で隠れた愛憎が爆発してしまった……。
あぁ、これは……ズバリ、私は臼見沢先生を実は愛している!!」
マタロウ「エエッーっ?!!!」
フブキ「本当の禁断の恋が始まるかもーっ!」
先程までのしんみりした空気とは打って変わり、まさかの急展開にマタロウは驚きの声を上げ、恋バナ大好きフブキは頬を染めた。
第5回・神がかったイラストを頂いちゃいました!!→←第4回・神がかったイラストを頂いちゃいました!!(4/16追記)
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ふらっぺ(プロフ) - ちーさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます! 少しずつですが、時間のある時に更新していくので亀の歩行を見守る気持ちで待っていてください((( これからも頑張りますね!応援よろしくおねがいします! (2022年5月17日 21時) (レス) id: 5173fe343f (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 続きまってます!頑張って下さい! (2022年5月16日 15時) (レス) @page34 id: 260906d624 (このIDを非表示/違反報告)
朱音@とれめい - ふらっぺさん» (´;ω;`)ありがとう…!いつか最高のクオリティーで!! (2022年5月14日 21時) (レス) @page34 id: 8235c84220 (このIDを非表示/違反報告)
ふらっぺ(プロフ) - 朱音@とれめいさん» そっか……無理しないでね! 何回も言ってるけど、いつでも待ってるから!また描けそうだな〜って時にでも描いてくれたら嬉しいな(*´ω`*) (2022年5月11日 18時) (レス) id: 5173fe343f (このIDを非表示/違反報告)
朱音@とれめい - 花白ちゃんの絵没になりそう…( ;∀;) (2022年5月10日 18時) (レス) id: 06b52c3368 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふらっぺ | 作成日時:2021年11月25日 17時