Y学園の花好き少女は愛される！Part３

2話 ページ41

更に次はボディービルダー部。



舞台の上でとても中学生とは思えない程の筋肉をした3人が、マッチョポーズを取っていた。



一緒に舞台に乗って、ブロッケンもマッチョポーズ。力を入れすぎてバネが1本外れた。



レミィはそれを見て慌てている。



『YYセレクションフェスティバル』、怨霊達も楽しんでいるようで何よりだ。



.



いろいろな部活を見て回りながらたどり着いたのは、大きなイベントステージ。




『ファッションクラブ』と写し出された画面から察するに、ファッションショーでも始まるのだろう。



しかし、『ファッションクラブ』のフォントの下には、『キルーボ・ショー』と書かれている。




ジンペイ「何が始まるんだ？」



ジンペイを始めとした男子3人には何が始まるのか検討もつかないが、女子2人には分かっているらしくイベントの開始を待ち望んでいた。



男子3人も女子達の視線につられるようにしてステージを見つめた。



そして、イベントが始まる。



ステージの奥から出てきたのは一般に可愛らしい、と言われる服に身を包んだ＿＿＿ロボット。



フブキ「あれは大企業のソニーが開発したキルーボっていうマネキンで、最新のAIを搭載してるの！」



貴方「人間の動作を覚えさせて動かしてるんだって！」



成る程。フブキとAが熱心にステージ見つめていたのはこのロボットの為だったのだ。



AもIT入学者、最新のロボットには目がないだろう。



マタロウとコマもやっと納得したように頷く。



すると、唐突にジンペイがリズムを刻み始める…ラップの始まりだ。



ジンペイ「A アイアイ大好き
Ｉ イタリア男♪」←



マタロウ「違うから！」



マタロウが呆れてツッコむ。



というか、リーゼントに腕にヒラヒラのついた独特な服…ジンペイの中のイタリア人のイメージとは…。



貴方「AIっていうのは人工知能の事だよ。コンピューター自信に学習させたり、人間と同じように意思を持つ存在の事！」



ニコニコと笑みを浮かべながらジンペイに分かりやすい説明をするA。相当キルーボが魅力的だったらしい。



マタロウ「本当、人間みたいな動きだよね〜。」



フブキ「あの技術、私も知りたい！」



ジンペイ「すっげーっ！」



YSPクラブの一行は、それぞれ感心しながらしばらくステージに見入っていた。

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