24話 ページ38
ビンキチ「償いなんて要らないケロ!おいらはもう、カエルの寿命をとっくに過ぎていて、いつ死んでもおかしくなかったんだケロ。だから、キンヤの事をこれっぽっちも恨んでなんかいないケロ!」
その様子を見ているエマの目に涙が浮かび、それを見たAの目にも涙が光った。
幼い頃から遊んできた1人の友と今正に別れようとしているエマの心情を考えると、自然と涙が出て来たのだ。
ビンキチ「ただ、どうしても一言お礼が言いたくて…」
学園長「ビンキチ…お前と言う奴は…!」
ビンキチ「キンヤ、助けてくれてありがとう!飼ってくれてありがとう!学園長室で過ごした日々は絶対に忘れないケロ!」
そうお礼を言うビンキチの体はどんどん透けていく。
ビンキチ「これでお別れだけど、いつまでも元気でね!」
____さよなら。
そう言った瞬間、ビンキチの体は透けて光の粒となって、空へと上っていく。
学園長「ビンキチ!お前と出会えて本当によかった!ありがとうー!!!」
もう姿の無いビンキチに向かって、学園長が最後の言葉を、感謝を叫んだ。
キラキラと光るエネルギーはジンペイのYSPウォッチへと吸い込まれ、『絶対に捨てられないムフフ本』『ガマの油』『ビンキチ』のメダルへと変化した。
.
場所は変わり、学園長室。
エマ「私、知らなかった!パパがビンキチの命を救ってたなんて。」
学園長「当然の事をしたまでだ。」
どこか誇らしげな学園長の顔は、次の言葉で凍りつくこととなる。
エマ「ただ、ね…」
学園長「ん?」
エマ「パパがモモコちゃんの大ファンだったなんて!こんな水着姿を見てデレデレするパパなんて、絶対嫌!!」
エマが写真集を広げて学園長に突きつける。
学園長は焦り、何とか弁解しようと頭を回す。
学園長「いや、違うんだ、エマ!これには深〜い訳が…
実は、彼女はY学園の卒業生なのだ…!」
ここに来て出る、まさかの新事実。
全員-学園長「「「えぇっ?!」」」
学園長「私にとって生徒は我が子のようなもの…アスリートやアーティストなど、活躍する卒業生などの記録を集めていたのだ。」
エマ「そうだったんだ…」
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ふらっぺ(プロフ) - 翡翠の楽しみ。さん» ご指摘ありがとうございます…!前のスマホ中々学園長が変換で出てこなくて…(言い訳)誤字多めかと思いますが、大目に見てくださると嬉しいです…! (2023年4月9日 12時) (レス) id: ad0f888204 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠の楽しみ。(プロフ) - 学園町室に出現しましたとなっていますよ....! (2023年3月20日 19時) (レス) @page50 id: 45f3a554bc (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - ふらっぺさん» いえ。私も大分忘れてたのでおあいこで(((殴 (2021年10月11日 18時) (レス) id: 4035e5a938 (このIDを非表示/違反報告)
ふらっぺ - なのはさん» Oh…待って久しぶりに見たらなのはさんがコメントくれてたではありませんか…()ホントにごめんなさいごめんなさい、土中に行ってお詫びしますね!!!コメントの返信を2ヶ月以上忘れちゃうバカ作者ですが、チアキ君登場まで頑張ってますので何卒ご容赦を…! (2021年9月27日 16時) (レス) id: 8225f7fbc9 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 早くチアキくん出てきてぇえええええ!!ワカタくんでもいいからぁあああああああああ!! (2021年6月18日 18時) (レス) id: 4035e5a938 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふらっぺ | 作成日時:2021年5月6日 17時