Y学園の花好き少女は愛される！Part３

19話 ページ33

全員「「「「学園長？！」」」」



エマ「パパ？！」



エマは学園長＿＿つまり父がいることに驚くが、キンヤもそれは同じ。



何故ここに娘に当たるエマがいるのか、驚きが隠せないでいる。



キンヤ「え、エマ？！何故ここに？！」



刹那。



炎の中から例の写真集が、風呂敷を脱いだ状態で飛んできた！



パタパタと鳥が飛ぶように自信の体をはためかせているため、中身がモロ見えている。



そしてそれは学園長の顔に…



＿＿ベタッ！



キンヤ「ンガッ！」



女子3人「「「えぇぇっ？！」」」



幸い中身は見えなかったものの、表紙が見えているので元も子もない。



まさかの現象、まさかの中身に女子3人は驚きの声を上げた。



ジンペイ「まずい！」



危険を察知した男子軍が、ジンペイを筆頭に学園長の元へと駆け寄っていく。



ジンペイ「学園長ー！！」



そして順々に学園長の顔へと飛び付いた。…写真集を隠すために。



エマ「ジンペイさん？！」



フブキ「何やってるのよ！！」



貴方「が、学園長に迷惑なんじゃ…！！」



学園長がモゾモゾと動いているのを見て、女子3人は男子軍の行動を咎める。



しかし、男子軍としても引くわけにはいかない。下手すれば今までの行動が全てパーになるのだから。



リュウスケ「心配ない心配ない！」



ジンペイ「学園長が好きだから抱きついてるだけだ！」



マタロウ「そうそう！」



この期に及んで見え透いた嘘を吐く男子軍に、フブキの堪忍袋の緒がとうとう切れた。



フブキ「んな訳無いでしょうがー！！！」



フブキの大声に驚き、何とか保っていたバランスが崩れ始める。



フブキ「何やってたのか正直に言わないと、爆破するわよ！」



そのまま倒れた男子軍をフブキが問い詰めようとしている最中、物陰に隠れていた臼見沢が自身の髪の毛を抜いた。



臼見沢「ウィフー…」



臼見沢が紫色の息を吹き掛けると、髪の毛は意思を持ったように動き出し、転がっている写真集の元へと飛んでいった。

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