Y学園の花好き少女は愛される！Part３

ロード・オブ・ザ・ピンク 焼却炉マウンテンを攻略せよ 1話 ページ15

本校者から遠く離れた川原。



先には砂漠エリアが見え、落ちているあるものに通学中の3人の生徒が目を奪われていた。



生徒1「こ、これはヤバイぞ…」



生徒2「何故これが此処に…？」



其れを見つめる生徒達の顔はほんのりと赤い。




生徒3「引似モモコちゃんの超プレミア写真集、ピンクの誘惑！！」



生徒達が見つめていた其れ、とは綺麗な女の人『引似モモコ』の写った写真集。



危ない水着を着用していて、危ないポーズを取っている。



生徒1「過激カットばかりを集め、1部の熱狂的ファンにのみ配られたという幻の写真集だぞ！？」



ゴクリ、と生唾を飲む音が聞こえてきたその時。



写真集がピンク色に光り、何処かに飛んでいってしまった！



生徒1、2、3「「「あぁぁぁ〜…」」」



生徒達の虚しい叫び声が、朝の学園に木霊した。



.



キンヤ「あれだけ遠くに捨てたのだ、もう大丈夫だろう…」



学園長室で、キンヤが1人、そう呟く。



学園長室の写真立てには、キンヤと幼いエマ、そしてカエルが写った写真がある。



キンヤ「これでエマに見つかる心配はなくなった…」



見つかる？何を？



そんな疑問もこの後すぐに解決される事となる。



キンヤが不安そうにドアノブに手を掛ける。



一呼吸おいてから、ドアを開けた。



キンヤ「よし！」



其処にはあった。



さっき飛んでいってしまったはずの引似モモコの写真集、『ピンクの誘惑』が！



キンヤ「わあぁぁぁ！！！」



キンヤは慌てて其れを掴み、学園長室の中へと戻る。



荒くなった息で、写真集に問いかけた。



キンヤ「何故だ…何故何度捨てても戻ってくるのだ…？教えてくれモモコちゃん…君を捨てようとした私への呪いなのか…？



このままではエマに見つかるのも時間の問題だ…矢張彼等に…！！」



学園長はこの時、とあるクラブを学園長室に呼び出す事を決意した。

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