Y学園の花好き少女は愛される！Part２

走れ！Yタイムズ報道部 1話 ページ5

不良「舐めてんのかコラァ！」



生徒「ひぃぃ…」



学園の穏やかな昼下がり。



不釣り合いな大声が響く。



不良「誰がジャムパン買ってこいって言ったよ！！」



生徒「だって…エビマヨ春雨餃子パンは売り切れで…」



不良「口答えしてんじゃねぇ！」



不良が生徒に対して手を上げた時。



痛みを覚悟していた生徒に衝撃は来なかった。



目を開けると不良が後ろに飛ばされていたのだ。



不良は地面に叩きつけられる。



不良「な、なんだ？！」



先生「こら！お前ら、喧嘩か？！」



先生が走ってくるのと同タイミングで残りの不良達も吹き飛ばされた。



生徒は驚いてその光景を眺める。




先生「うわっ？！何だ？！」



先生も驚きを隠せないようである。



先生「何だ、これは…」



.



？「透明ヤンキー黒澤？」



場面は変わり。



ここはYタイムズ編集部である。



生徒達が慌ただしく動き回る中、1人の女子生徒と男子生徒が話し合いをしていた。



？「あぁ。最近学園内を騒がせている目に見えない不良の事だ。」



その男子生徒こそYタイムズ編集長の『須波ヌキオ』であり、疑問を溢す女子生徒は記者の『徳田ネナ』である。



ヌキオ「見えても半透明だったとか。そいつの正体を調べて欲しい。」



ネナ「こんなネタより学園幹部の機密費流用疑惑についての調査の方が…」



資料を受けとりながらネナは溜め息をつく。



ヌキオ「そんな地味なネタはボツ！今一番ホットな事件の真相を突き止めればお前の株の値だって上がるぞぉ〜？」



ネナはその言葉に逆らえないのか、不愉快そうだが言い返さずにその調査を始めた。

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