Y学園の花好き少女は愛される！Part２

12話 ページ17

メラ「皆！離れてろ！ここは俺と獅子黒で方をつける！」



スキャンダルメシアンはその言葉に反応したのか、炎を吐き出す。



それは渦となり、メラと獅子黒を取り囲んだ。



コマ「どうやらメラ君よりも強力な炎の使い手のようだ！」



ジンペイ「メラー！！！」



メラ「くっそ…立ってるだけでパワーが奪われていく見てぇだ…」



獅子黒「何と言う妖力…！」



2人して地面に膝をつく。



メラ「この絶望感…あの日と同じだな。お前と再会した、あの日と…！」



.


メラ「母ちゃん！」



メラ母「中にあの子が！」



メラはいても立ってもいられず、炎渦巻く建物の中に飛び込んでいった。



メラ母「メラ！」




メラ「ヒノコー！どこだー！？」



必死に名前を叫び、呼ぶが返事はない。



黒い煙の立ち上る中でメラは膝をついた。



メラ「っ…ゲホッ、駄目か…」



絶望に支配されたその時。



？「ふん！」



壁が突き破られ、誰かのシルエットが浮かび上がった。



メラ「？！獅子黒…？生きてたのか！」



メラは獅子黒を見上げるが、期待した答えは返ってこなかった。



獅子黒「お前の実力はこの程度か？」



メラ「え？」


.

獅子黒「強さとは誰かを守れること。いつか本当の勝負の時が来る…覚えておけ。」

.

メラ「！」

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