某死神少年との遭遇 〜外出は自粛してもらおうか〜【名探偵コナン】

ミッション2:協力者宅に押しかけよう！ ページ10

「あ、コナン君ってどのあたりのところからトリップしてきてるの？」

　妹の、素朴な疑問。

　そういや聞いてなかったな。

「えっと、どこを基準にしたらいいのかな……あ、安室さんは来た？」

「ああ、結構前からいるよ？」

「じゃあ、ミステリートレイン乗った？」

「乗ったな」

「シンガポールへは？」

「行った……あ、アーサー平井か」

　ああ、その時も使ってたな。

「そう、その時も映画館で突っ込んだよ、『平井太郎みんな知らないと思ってたら足元すくわれるぞ！蘭ねーちゃん知ってたらどうすんの』って」

　全く、本当は蘭ねーちゃん知ってんじゃない？


「じゃあ、漫画の時間軸かもね……世良さんの母親の正体は？」

「推理済みだよ」

　うーん、私たちが知ってる情報は、アニメ分かネタバレで流れてきてるくらいなんだよなぁ……


「じゃあ、漫画版か、もしくはそれ以上に進んだ時間軸か……？悪いけど私たちは、最初期の漫画……具体的には20巻ほどしか持っていないんだ」

「何で持ってないんだよ！？……クソ、手掛かりが掴めるかもしれないのに！」

　そう言われても困る。あんな多い漫画、誰でも揃えられるか。

「金欠でねぇ。なんせウチの小遣いは、中学生1000円、高校生でようやく3000円だ。コナンの単行本は現時点でも100巻近くある。普通に買っても、そうそう揃えれないんだよ」

「お姉ちゃんは全然遊びに行かないから結構貯まってるけど、私はあんまり貯金もない」

「コラ、人を友達いないみたいに言うな」

「事実じゃん」

「友達くらいいるわ。しかもこのシチュエーションにうってつけの、協力な助っ人となりうる奴がね」

「誰だ、そいつ！」

「落ち着けって名探偵。そいつはかなりの『コナンファン』でねぇ、確か漫画も、最近の巻まで揃えてるんじゃないかな？」

「連絡して、直接訪ねてみよう」





　数時間後。

　来たのは、あの公園の近くの裏道にある、一軒家。
　ここに、コナンファンこと私の友人、増田彩が住んでいる。


　ピーンポーン

「久しぶり、彩！こんな時期にごめんね」

「去年コナンの映画見に行ってからだから、一年ぶりじゃん！急に話しがしたいって、どうしたの？」

「実は、こういう子拾ってねぇ……ヒソヒソ」

「え、嘘！マジで！？」




「よし、私が一肌脱いであげる！コナン君が二次元に帰れないと、原作が止まっちゃうかもしれないしね」


▶コナンファン、増田彩が仲間になった！

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