want to protect /third (ページ10)

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after story 3 -大切なもの- ページ10

臣「お疲れ様でした！」
全/臣「おつかれ～」

そう言って誰よりも早く楽屋を出た俺
時計の針はもうてっぺんを超えている

臣「今日も寝顔しか見れねえ」
ﾏﾈ「寝顔があるだけ羨ましいよ」

最近はもっぱら帰るのはこの時間

忙しすぎる

朝家を出るのも早くて
四季どころか、優羽とさえも話せていない

臣「早く優羽、現場復帰しねえかな」
ﾏﾈ「まだ無理だろ笑四季ちっせえし」
臣「だよなあ」

そうこうしてるうちに着いた我が家に静かに入る俺

臣「ただいま」

静かな家の中に消えた俺の声
いつも通り、帰ってくる俺のために付けられている明かりのついた部屋へと足を進める

リビングの扉を開けると
とんでもない光景が広がっていた

机の下に落ちた割れた皿
四季のおもちゃで散らかった部屋
泣き疲れて声も出さずに泣いている優羽

臣「…どうした、、」

優羽は俺を見てすぐに目を逸らした

臣「優羽、どうした」
優「、、っなん、っっ、なんでもっ、ないっ、」
臣「何でもないことないだろ」

黙り込んでいる