want to protect /third (ページ5)

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st.101 ページ5

史｢ねえー！史穏ちゃんどこるの？｣
史｢いないよー？｣

史季の言葉に思わずみんなで笑ってしまう

臣｢史穏は、ここにいるんだよ｣

墓石の方に、史季の体を向けて説明する

史｢いない！！｣

まだいないと言い張る史季
そうだよね、お墓参りなんて来たことないもんなあ

臣｢史季？史穏は、ここでねんねしてるんだよ｣
史｢ねんね？｣
臣｢そう、ここでねんねしてるから、こうやっておてて合わせて、史穏に話しかけてごらん？｣

史季を挟んだ向こうで、優羽が微笑ましそうに笑っている

史｢こう？｣
臣｢そうそう、｣

史｢しーおーんーちゃーんっ！とさか、しきです！｣

大きい声で話し始めた史季に俺も優羽もメンバーも笑いが止まらない

だけど、そんな史季が微笑ましくも思い、、

史｢はじめまして！｣

いつの間にか、一丁前に自己紹介ができるようになっていた息子に、少しだけ、涙が出そうになった

人｢史季史季！心の中で話しかけんだよ？笑｣

直人さんが、説明してくれるも、、

史｢そしたらね、聞こえないよ？｣
史｢先生が、ご挨拶は大きな声出してくださいって言ってたもん！｣

人｢えぇ、、笑笑｣

思わず苦笑の直人さん

健｢そうだよなあ？元気に挨拶せんとなあ？｣
健｢直人さん、何言ってん？笑笑｣

全/健｢笑笑笑笑｣

隆｢悪いなあ｣
臣｢健ちゃん、悪いわあ｣

人｢健二郎、あとで集合な｣

全｢笑笑笑笑｣

史穏の前で、全員で笑う

なあ、史穏

俺、ちゃんと、笑ってるよ
お前と約束したもんな

でも、無理矢理笑ってるわけじゃないんだ

メンバーがいて、史季がいて、

大切な優羽がいるから

俺は笑っていられる

お前がいなくなった後はさ
苦しくて、苦しくて、
俺の世界から、彩が消えたんだ

その時に、ずっと支えててくれたメンバー

俺を、笑顔をくれた優羽

生きる意味をくれた史季

この人たちと、俺はもう少しだけこっちの世界で頑張ることにしたよ

俺の周りにいる大切な人が笑顔で居られるように、少しでも恩返しができるように

この人たちを、俺の命が尽きるまで、守ることに決めたんだ

だからさ、もう少しだけ待っててよ

必ず、史穏の所に行くから

必ず、史穏に会いに行くから

優羽も、史季も、愛してる

だけど…

史穏、史穏もあの時からずっと、愛してる

俺の最初で最後の、1番最初に愛した人

大切な人