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st.64 ページ16

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そう書かれた扉の前で、立ち止まる

前もあったな、なんて、そんなことを思った
あの時もものすごく緊張していて

俺に何が出来るんだろうってものすごく思ったっけ


この扉を開ければ、史穏がいる

史穏に話したいことが沢山ある
会わなかったこの1ヶ月間

俺はこんなことをしてて、メンバーがあんな話をしててって
そんなくだらないことをたくさん話したい
たくさん笑い合いたい


あの日からどんなに考えても出なかった答え

ありもしない頭をフル回転させて、何度も迷って

俺なりに出した答えなんだ
史穏の心から俺が消え去るまで
俺の命が尽きるまで

彼女のそばで笑っていようって

あの時のATSUSHIさんの言葉が蘇った

______登坂なら大丈夫だと思うんだよね笑

ATSUSHIさん、その言葉が俺の背中を押しました

あの時も、今も

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作者名:ベジタブルライフ | 作成日時:2018年2月7日 17時

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