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st.63 ページ15

A「登坂、、いや、、」

A「臣くん」

全/臣 H 「えっ?」

みんなは普段登坂と呼ぶATSUSHIさんが、臣くんと呼んだことに驚いている

A「思い、出した、よね、、」

なんども何度も首を縦に振って
全部思い出したってことを伝える

A「史穏がさ、今日の朝、電話してきたんだ」

全部思い出したって
臣さんを、私は知ってたって
臣さんは、あの、臣くんだったって

今日は、少しだけ外に出たい気分
家の近くまで連れてってくれないかなって

今日はさ、俺もオフだったからこっちまで出てきたんだ
そしたら、途中で倒れちゃって

正直もう、あいつに時間はない

A「登坂、あいつのそばにいてやってよ」


止められない涙を無理やり止めるように

何度も袖で拭って上を向く

泣いてる場合じゃない
史穏に伝えなきゃいけないことが沢山ある


不思議そうにしていたメンバーだったけど

今は先に史穏に会うべきだと思った
メンバーもきっとそう思っていてくれるって

病室を教えて貰って俺はその部屋へと急いだ

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作者名:ベジタブルライフ | 作成日時:2018年2月7日 17時

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