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ユジンの友だちなら、きっと仲良くなれる。
根拠はないけどそんな気がした。
JS「Aちゃんよろしくね！ジスって呼んでいーよ！」
HS「俺のこともスニョンって呼んで！！仲良くしよーぜ！」
JH「俺もジョンハンでいーよ。Aって呼んでい？」
JS「ジョンハンだけずりぃ。俺もAって呼ぼー。いい？」
「あ…えっと……う、うん…」
関わったことのないタイプの人たちに一斉に詰め寄られ、緊張して上手く話せない。
つまらない子って思われたらどうしよう…。
YJ「お前らさー、Aにガッツキすぎ。戸惑ってんじゃん。ごめんな、こんな奴らで」
「ううん、私は皆と仲良くなれて嬉しい」
YJ「なにそれ、めっちゃ可愛いんだけど」
ずっと友だちなんていなかった。
友だちはおろか、知り合いすらいなくて。
メッセージアプリに入ってる連絡先は、お母さんとお父さんだけ。
それが私の普通だった。
HS「連絡先交換しよーぜ」
YJ「あ！あたしだってまだなのにぃ。あたしとも交換して」
一気に4人分増えた連絡先。
ナム ユジン、ホン ジス、クォン スニョン、ユン ジョンハン。
その羅列に思わず頬が緩む。
JS「あ、笑った。笑顔ちょー可愛いじゃん」
JH「俺、毎日見舞い来るわ」
YJ「いーよ来なくて。あんたらが来るとうるさい」
JH「ユジンじゃなくてAの見舞いに決まってんだろ」
YJ「ったく。どんだけ気に入ったんだよAのこと」
絶え間なく誰かが喋っていて騒がしいけど、とても居心地がいい。
そんな気持ちになったのは初めてだ。
命が尽きるまであと2ヶ月。
少しでも楽しい2ヶ月になればいいなぁ……。
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作者名：ばぶちょるちょる | 作成日時：2023年10月3日 13時
