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ユジンは私の心の内を知らずグイグイ話しかけてくる。
でも不思議とその強引さが嫌いじゃなかった。
むしろ心地いい。
「そうだなぁ…。穏やかな人がいいかな」
YJ「穏やかな奴かー。うわー、あたしの友達全員うるせーわごめん」
アハハハハ！と豪快に笑うユジンにつられ、私も笑いが溢れる。
久しぶりに笑った気がする。
最後に声を出して笑ったのはいつだろう。
思い出せないくらい昔だ。
ぎこちなく上がった頬に手を当てると、少し温かかった。
私もこんなふうに笑えるんだ。
薄暗かった人生に、少しだけ光が差した気がしたんだ。
？「よっ！」
？「見舞い来てやったぜ」
？「元気してる？」
他愛もない話をして数時間は経っただろうか。
太陽が沈みかけの夕刻、病室は瞬く間に喧騒に包まれた。
色素の明るい茶髪の男性、ド派手な赤髪の男性、肩まである黒髪をハーフアップにした男性。
殺風景な病院と彼らの派手さは不協和音を唱えている。
話にも出ていたユジンの友だちだろう。
ちょっと怖いな……。
ヤンキーにしか見えないもん…。
私とは無縁の“陽”の人たちの存在が、やけに大きく感じて圧迫感を感じている。
YJ「おー、来てくれたんだ。悪いなわざわざ。あれ？スンチョルは？」
？「今日は…ほら」
「あー、そっか。命日か。ならしょーがないな」
私には分からない会話をしながら、ユジンがチラリと私を見た。
“話を振らないで”
一応目で訴えかけたけど、ユジンには伝わらなかった。
YJ「この子、今日知り合ったイム A。んで、コイツらがあたしの友だち。
茶髪がホン ジス(JS)。赤髪がクォン スニョン(HS)。黒髪ハーフアップがユン ジョンハン(JH)。
見た目は怖いけど、全員いい奴だよ」
3人からはヤンキーのような刺々しいオーラはなく、優しそうな穏やかな雰囲気が漂っている。
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作者名：ばぶちょるちょる | 作成日時：2023年10月3日 13時
