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あっけらかんとしていて明るい彼女。
薄暗い病室を物珍しそうにキョロキョロ眺めている。
栗色のサラサラの髪の毛、切れ長の目、少し尻が上がり気味の細い眉、スラリとした手足。
美人とも言えるし、イケメンとも言えるボーイッシュな雰囲気だ。
YJ「カーテンなんで閉めてんの？開けていい？」
「うーん…まぁ…」
直接浴びたり見たりしなければ大丈夫なんだけど、私はどうしても太陽が嫌いだ。
いつも決まった時間にすかした顔して昇ってきて、決まった時間に消えていく。
まるで地球の支配者。
誰が何を言おうと動じないし、ずっとそこにあり続ける強い存在。
私と正反対だ。
YJ「やっぱりさ、日光って偉大だよな」
「…そうかな」
YJ「だってさ、あたしらがどんなに悩んでたって、
太陽はいつでもあたしたちを照らし続けてくれるじゃん。
どっかの国のお偉いさんだろうと、あたしたちみたいなちっぽけな存在だろうと平等にさ」
……底抜けにポジティブな人。
まるで太陽。
それがユジンの第一印象だった。
隣が賑やかになったなぁ…
そんなふうにしか考えていなかったんだ。
彼と出会うまでは。
―――
――
ユジンのコミュ力のおかげで、私たちが仲良くなるのに時間はかからなかった。
人見知りな私も、日が沈む頃にはすっかり心を開いていたんだ。
YJ「Aって彼氏いたことあんの？」
「えー、いないよぉ…。だってずっと入院してるんだよ？彼氏なんて夢のまた夢だよ…」
彼氏ができる前にこの世を去るんだろう。
そんな予感がしている。
YJ「あたし男友達多いからか紹介してあげよっか？」
ニコニコしながらユジンが言う。
でも正直、そんな気分にはなれそうもない。
最近思うんだ。
夏の終わりと同時に命も終わるんだろうなって。
私のそういう予感は外れたことがない。
YJ「どーゆー男がタイプ？優しい系？かわいい系？クール系？それとも元気系？」
ユジンは私の心の内を知らずグイグイ話しかけてくる。
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作者名：ばぶちょるちょる | 作成日時：2023年10月3日 13時
