chapter85 ページ41
梓さんによると、私のシフト以外はたまにだけど来てるらしい。
私だけが一向に安室さんと会っていない。
「もしかして、避けられてる…？」
そうだとしたらこの前の件も合点がいく。
けど、なんで？
あの女性に何か言われたんだろうか。
だからってこんなあからさまに避けることなくない？！
「あぁ、もう。安室さんがわからん…。」
そうして部屋のベッドで項垂れていること30分。
このモヤモヤした気持ちを晴らすために外の空気でも吸おうと思い家から出た。
特に用事もなかったため、本屋に行ったりお店で服や化粧品を見たりしたらあっという間に夕方になっていた。
「たまにはこうして1人でウィンドウショッピングもいいもんだなぁ。」
そんなことを呟いていると、ふと見慣れた車が視界に入った。
路上の傍らに停まっていて、誰が乗っているかははっきりとわからない。
けどあれは、間違いなく安室さんの車。
＿＿会いたい。
けど、ここからダッシュしたとしても到底追いつける距離ではない。
そう思った私は咄嗟にタクシーを拾った。
「すみません、あそこに停まってる＿＿あ！今走り出した白い車です！！あれ追って下さい！！」
「は、はい……。」
危なかったぁ。
タクシー乗ったらちょうど走り出したよ。
てかこれ、ストーカーになる……？
いやいやいや、ちゃんと知り合いだもんね。
だから大丈夫うん。
一体どこに向かってるんだろう。
辺りを見るとあまり見慣れない風景が広がっていた。
もしや、あの女性のところとか……？
嫌な予感が頭の中で飛び交う。
そして安室さんの車を追うこと20分、とうとうある場所に到着した。
安室さんから離れたところに停めてもらい、お金を払って恐る恐るタクシーから降りた。
「ここって……？」
目に写っている光景は女性の家でもなんでもない。
ただの古びた、廃工場のような場所だった。
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なみだうさぎ(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます！！更新不定期で大変申し訳ないですが、できる限り期待に応えられるよう頑張ります！！ (2018年10月14日 1時) (
レス) id: e3d8bdb6e6 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 続編の移行おめでとうございます！私も楽しみに今後の展開待ってます。 (2018年10月13日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なみだうさぎ | 作成日時：2018年7月17日 21時
