chapter82 ページ38
相手の女性の目はサングラスで隠れて見えない。
けど、私の目をじっと見つめているのはわかる。
すると、数秒間の沈黙が解け女性はフッと笑った。
「……そうだと言ったら？」
その時の笑みがとても妖艶で、大人の色気というかそんな感じのものを感じた。
「…いえ、安室さんからあなたは依頼人だと聞いていたのでそれで会いに来たのかと思っただけです。
＿＿＿それとも、違う理由ですか？」
なに聞いてるんだろうわたし。
自分で自分の首絞めてるようなものだ。
本当にただの依頼人だったら、本当にはた迷惑だと思う。その時はもう土下座する。
けど、どうしても依頼人には思えなくてしょうがない。
すると、女性はコツコツとヒールの音を立てながらこちらに近づいてきた。
その時にあの、甘い香りがした。
「＿＿随分と好奇心旺盛な子猫ちゃんなのね。」
こ、子猫……？
女性はフッと笑うと、人差し指を自分の口元に当て私の顔にグッと近づいて呟いた。
「A secret makes a woman woman.」
え、英語……？
私が突然の英語にキョトンとしている隙に女性は私から離れ、また微笑んだ。
「goodbye,子猫ちゃん。」
そう言い捨てるとスタスタと歩き始める女性。
え、ちょっと……！！
「あのっ……！！」
そう叫んだが、手を振るだけで立ち止まってはくれなかった。
というか、一体何者なの……？
一層謎が深まるばかりだ。
謎といえばあの英語だ。
あー、なんて言ってたっけ…。
音声翻訳を使い、それっぽい感じに言ってみると1つの文章が表示された。
＿＿＿女は秘密を着飾って美しくなる。
あの女性には何か秘密が……？
色々と考えていたその時、ハッと思い出した。
「ポアロ抜け出してたんだった…！！」
その後私はダッシュでポアロに戻り、梓さんから初めてのお叱りを受けた。
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なみだうさぎ(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます！！更新不定期で大変申し訳ないですが、できる限り期待に応えられるよう頑張ります！！ (2018年10月14日 1時) (
レス) id: e3d8bdb6e6 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 続編の移行おめでとうございます！私も楽しみに今後の展開待ってます。 (2018年10月13日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なみだうさぎ | 作成日時：2018年7月17日 21時
