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chapter74 ページ30

今の状況はまたまた一変し、何故か私は安室さんに壁ドンされている。


安室さんが、読めない。


けど確実に雰囲気でわかる。



「安室さん…?」



そう問いかけると改めて顔がまじかにあることを実感し、思わず固まる。




「無防備すぎるんですよ、あなたは。」

「…へ?」



間抜けな声が出てしまった。



少しの沈黙が続く。



すると安室さんは壁から手を離し1つため息をついた。




「とにかく、これからは気をつけてください。」

「は、はい。」




私へのプチ説教が終わると、安室さんはいつもの穏やかな表情に戻った。




「それじゃあ、蘭さん達のもとに戻りましょうか。」

「そうですね。」



その時、宝石の展示場から「キッドを逃がすなああ…!!」という怒号のような声が聞こえたと思ったら大勢の警察が猛スピードで走り去っていった。


キッド、盗むのはやすぎない?!




「…宝石間近で見たかったなぁ。」



キッドに盗まれる前にさっさと見に行けばよかった。



「怪盗キッドは盗んだものは返すらしいですから、きっとまた見れますよ。」

「そう、ですね。」



蘭たちの元に戻ると、なかなか帰ってこなかったことに心配してくれていたらしい。



「安室さんと一緒だったんだね。」

「なになに、2人でどこに行ってたのよ?」



話がややこしくなるのでキッドが安室さんだったってことは言わないことにした。

コナン君は何故か知ってたみたいで、「大丈夫だった?」とこっそり心配してくれた。


ほんと、不思議な子だなぁ。


そして、キッドが現れたことによりパーティーは中止。解散することなった。



「私トイレ済ませてから行くね。」

「おっけーい。」



そう言ってみんなの元を離れる。

安室さんはさっきのことがあってか不服そうな表情を浮かべてたけどさすがにトイレには着いてこなかった。


さっさとトイレを済ませてみんなのもとへ戻ろうとした時、奥の方から人の気配がした。




あっちって、あの展示場だよね……?



さっき安室さんに怒られたばっかりだと言うのに、またしても好奇心に負けあの展示場に向かって歩き出した。


もしかしたら、キッドが宝石を戻しに…?



確証はないが、確かめてみたい。


そんな思いで扉の前にたどり着き意を決して扉を開けた。

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なみだうさぎ(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます!!更新不定期で大変申し訳ないですが、できる限り期待に応えられるよう頑張ります!! (2018年10月14日 1時) (レス) id: e3d8bdb6e6 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 続編の移行おめでとうございます!私も楽しみに今後の展開待ってます。 (2018年10月13日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なみだうさぎ | 作成日時:2018年7月17日 21時

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